川崎市議会 > 2021-01-29 >
令和 3年  1月まちづくり委員会-01月29日-01号
令和 3年  1月総務委員会-01月29日-01号

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  1. 川崎市議会 2021-01-29
    令和 3年  1月まちづくり委員会-01月29日-01号


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    最終取得日: 2021-05-06
    令和 3年  1月まちづくり委員会-01月29日-01号令和 3年  1月まちづくり委員会 まちづくり委員会記録 令和3年1月29日(金)   午前10時00分開会                午後 3時14分閉会 場所:603会議室 出席委員:市古次郎委員長、堀添 健副委員長、大島 明、青木功雄、矢沢孝雄、      かわの忠正、浦田大輔、露木明美、石川建二、月本琢也、秋田 恵各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(建設緑政局)磯田建設緑政局長、板橋総務部長、土田緑政部長、        平井等々力緑地再編整備室長鈴木道路河川整備部担当部長、        松元自転車利活用推進室長、齋藤庶務課長、小沼企画課長、        藤井企画課担当課長、武久みどりの協働推進課長、        矢口みどりの保全整備課担当課長沼田等々力緑地再編整備室担当課長、        長谷川道路整備課担当課長小山道路施設課長小峰自転車利活用推進室担当課長       (まちづくり局)重森宅地企画指導課長       (多摩区役所)藏内道路公園センター整備課長渡邉道路公園センター整備課担当課長       (麻生区役所)安田道路公園センター整備課長 日 程 1 陳情の審査
         (建設緑政局)     (1)陳情第66号 梶が谷駅自転車駐輪場増設に関する陳情     (2)陳情第69号 市道の車道と歩道の落ち葉の清掃に関する陳情     (3)陳情第70号 自然災害発生時の公園の安全性確保に関する陳情     2 所管事務の調査(報告)      (建設緑政局)     (1)大規模投資的事業について     (2)全国都市緑化かわさきフェア基本構想(案)の策定に係るパブリックコメントの実施について                午前10時00分開会 ○市古次郎 委員長 ただいまからまちづくり委員会を開会します。  お手元のタブレット端末を御覧ください。本日の日程は、まちづくり委員会日程のとおりです。  傍聴の申出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○市古次郎 委員長 それでは、傍聴を許可します。                 ( 傍聴者入室 ) ○市古次郎 委員長 初めに、建設緑政局関係の陳情の審査として、「陳情第66号 梶が谷駅自転車駐輪場増設に関する陳情」を議題といたします。  それでは、まず事務局から陳情文を朗読させます。 ◎長根 書記 (陳情第66号朗読) ○市古次郎 委員長 次に、理事者のほうから説明をお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 それでは、「陳情第66号 梶が谷駅自転車駐輪場増設に関する陳情」につきまして、小峰自転車利活用推進室担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 自転車利活用推進室担当課長の小峰でございます。ただいまから「陳情第66号 梶が谷駅自転車駐輪場増設に関する陳情」について、御説明させていただきます。  お手元のタブレット端末のファイル1(1)陳情第66号(資料)をお開きください。  画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページを御覧ください。初めに、資料左上、1、梶が谷駅周辺の駐輪場等の状況について御説明いたします。(1)駐輪場の設置状況につきましては、梶が谷駅前周辺の交通環境改善に向けて、平成17年の東急田園都市線車庫線新設整備に合わせ、東急電鉄株式会社主体による駅前広場整備や駐輪場が設置され、本市においては駅前の歩道拡幅整備を行うなど、連携した取組を進めてまいりました。  駐輪場の現在の概要といたしましては、表及び位置図にございますように、①の東急電鉄が整備した東急梶が谷駅駐輪場につきましては、自転車と原動機付自転車を合わせた収容台数が828台、利用形態としては一時と定期利用でございます。また、②の株式会社東急ストアが整備したエコステーション21梶が谷東急ストア駐輪場につきましては、自転車の収容台数が84台、利用形態としては時間利用となっております。  次に、左下、(2)放置自転車の状況といたしましては、昭和62年に当該駅周辺を放置禁止区域に指定したことで、指定前の放置台数に比べ1割程度と削減効果が図られており、直近の本市実態調査として、平日の自転車利用ピーク時16時台においては、平成27年から令和元年までの5年間の放置自転車は18台以下で推移しております。  次に、右上、2、東急梶が谷駅駐輪場の概要について御説明いたします。  初めに、(1)収容台数につきましては、平成17年11月に東急電鉄により整備され、当時の収容台数は自転車が573台、原動機付自転車が200台で、合計773台でございました。その後、令和元年1月に利用状況を踏まえ原動機付自転車スペース自転車スペースに配置見直しを行い、自転車の収容台数を拡充することで、現時点では、自転車644台、原動機付自転車184台の合計828台の収容台数となっております。さらに、今後、利用状況に応じた柔軟な対応として、配置図にございます吹き出し部分の一部配置見直しにより、最大で自転車715台、原動機付自転車168台の合計883台、プラス55台分の収容台数の拡充を予定していると伺っております。  次に、右下、(2)利用状況の推移といたしまして、梶が谷駅の乗降客数については、直近の3年間においては、1日当たり約4万人で推移しております。また、平日16時台の駐輪場の利用率につきましては、平成27年から平成30年までは利用率95%以上で推移しておりましたが、令和元年に配置見直しを行うことで90%に減少しております。また、令和2年12月の直近の利用状況を本市にて確認したところ、自転車と原動機付自転車を含めた合計の利用率は66.7%となっております。  以上、梶が谷駅周辺の駐輪場等の状況を踏まえ、陳情に対する本市の考え方について御説明いたします。  資料の3ページを御覧ください。初めに、陳情要旨でございますが、「梶が谷駅周辺の自転車駐輪場が満車になり、自転車を置く場所がなく、やむを得ず駅近くに自転車を置くと、市の回収係に自転車を持っていかれてしまうため、駐輪場を増設してほしい」との内容でございます。  次に、陳情に対する本市の考え方でございますが、駅周辺の駐輪場については、民営駐輪場が2施設整備されており、このうち東急電鉄が管理運営を行っている東急梶が谷駅駐輪場については、平成17年の整備後、利用状況に応じた配置見直しを行うことで、収容台数の拡充が図られております。これにより、令和元年の本市実態調査による利用率は90%に減少しているところでありますが、年度初めなどにおいて一時的に満車になる状況もあったと東急電鉄から伺っております。こうした中で、直近の平日16時台における利用率については66.7%と、比較的余裕はありますが、東急電鉄において、配置見直しによるさらなる収容台数の拡充を図ることとしており、見直し時期については、利用状況に応じて実施していくものと伺っております。  本市といたしましては、引き続き、東急電鉄と連携し利用状況を把握し、推移を確認していくとともに、放置自転車の抑制に向けた撤去活動や整理誘導員による放置防止の啓発活動、駐輪場への案内、誘導を着実に行ってまいります。こうした取組を踏まえ、今後、一層の駐輪需要の増加が見込まれる場合には、東急電鉄と連携し、その対応についても協議、調整を進めてまいります。  説明は以上でございます。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、併せてお願いいたします。 ◆矢沢孝雄 委員 御説明ありがとうございました。まず、確認させていただきたいのですけれども、2枚目の利用状況の推移ということで、梶が谷駅の乗降客数は直近3年間においては約4万人で推移と。この直近3年間というのは、令和2年というのは入っているのでしょうか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 乗降客数の推移につきましては、東急電鉄において年度ごとに集計を行っており、現在は令和元年度までの集計が公表されているところでございます。 ◆矢沢孝雄 委員 年度ごとですか。この表を見ると、平成28年とか、29年と振ってあって、年度ではなくて年単位で表としては数字が出ているように見えますけれども、年度ですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 年度ごとに集計しているといったところでございます。 ◆矢沢孝雄 委員 ということは、新型コロナの影響でどのように情報をキャッチするか、変化しているかという最新の情報については、データとして持っていないという認識でよろしいですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 令和2年度の梶が谷駅の乗降客数につきましては、コロナウイルス感染拡大を受け、学校の臨時休業や在宅勤務、外出自粛などにより減少している状況と伺ってはおります。具体的な数値につきましては現在集計中と伺っているところでございます。 ◆矢沢孝雄 委員 ということは、乗降客数が令和元年度までは4万人ぐらいで推移をしていた中で、この直近の利用状況で、川崎市で令和2年12月16日16時台で調べていただいている数字というのは、やはり乗降客数自体が減ってきた中での利用率であると思うんです。例えば、令和元年のときは90%とか97.8%と書いてありますけれども、これは乗降客数と利用率というのがしっかりと相関関係にあると捉えていい話ですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 駐輪場の利用率につきましても、ある程度乗降客数が増えれば駐輪場利用者も増えてくるものと考えております。 ◆矢沢孝雄 委員 直近の利用状況ですけれども、令和2年の12月16日の16時台で調べていただいていますけれども、これは梶が谷駅の駐輪場の利用のピークというのは、16時台というか、夕方で合っていますか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 梶が谷駅駐輪場の利用状況につきましては、12月16日16時台の情報を本資料に提示させていただいているところでございますが、満車の状況等を東急電鉄に確認したところ、午前中が満車になる状況が多いと伺っております。 ◆矢沢孝雄 委員 そうすると、午前中がピークだと思うんです。この陳情を見る限り、何時の時点で持ってこられて置けなかったかというのはちょっと分からないですけれども、午前中の数字はないんですか。ピークの時間帯における利用率の数字。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 本市において利用実態調査を毎年実施しておりまして、9時台の実態調査の情報がございます。こちらの情報につきましては、令和元年9時台の利用状況としては――すみません、ただいま手元に資料がないので、後日調べさせていただいて情報提供させていただきたいと存じます。 ◆矢沢孝雄 委員 その数字はすごく重要だと思っていて、それがないと審査にも影響するのかなと私はここで見て感じてしまうので、できれば委員会中にでも調べていただけると助かります。  皆さんの資料の中では、駐輪場の概要のところに、①東急電鉄の用意している梶が谷駅駐輪場と、②のエコステーション21というのは東急ストアを使っている方向けの駐輪場だと思うんですけれども、これが概要としては書かれていて、合計の収容台数が912台となっているので、梶が谷駅の周辺には、このように912台分の駐輪場スペースがあるんですよとお知らせいただいているのかなと思うんですけれども、具体的な数字が出ているのが、828台分の東急の梶が谷駅駐輪場だけしかなくて、②のエコステーション21の利用状況であったりとか、今後の考え方であったりとか、そういったところの数字はどうなのでしょうか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 エコステーション21梶が谷東急ストア駐輪場の利用状況といたしましては、本市実態調査によりますと、平成30年度の16時台における利用率としては108%でございましたが、東急梶が谷駅駐輪場の配置見直しによる拡充以降の利用率である令和元年度につきましては80%と減少している状況でございます。 ◆矢沢孝雄 委員 もう一度、平成30年度が108%で、何が80%なのですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 平成30年度が108%で、令和元年度の利用率が80%でございます。 ◆矢沢孝雄 委員 分かりました。現時点で原動機付自転車と自転車ということで、664台と184台に分けて、合計828台という状態での取組でこれまで拡充が進められていて、今後さらなる利用状況に応じた柔軟な対応ということで、自転車のエリアを増やして55台プラスするということなので、今の新型コロナの乗降客数とか、まだ数字が出ていないということですけれども、恐らく御答弁いただいているように、減少傾向にあるということですので、コロナの社会を見据えて、どのようにこの数字が推移していくのかというところによるんですけれども、一定程度の駐輪場のスペースはあるのかなと私は感じています。  最後に、「利用状況に応じた柔軟な対応を予定」という55台を増やす、これは実際に決定をしていて、今後というのはどういうことをトリガーに据えて決定していく、そこの柱の部分というのは教えていただけますか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 利用状況の件でございますが、東急電鉄といたしましても、駐輪場の一時利用が満車になり利用ができないような状況が発生した場合には、そういった状況に応じて拡充を図っていくということで伺っております。 ◆矢沢孝雄 委員 今の時点では、東急電鉄さんとしては駐輪場がいっぱいで止められないという状況にないということですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 東急電鉄においても、現状コロナ禍の中では、利用状況として満車になる状況はないということでございますので、現時点では拡充はないということで考えております。ただし、今後需要が増加した場合には拡充を図っていくといったところで伺っております。  先ほどの9時台の東急梶が谷駅駐輪場の利用率といたしましては、令和元年度で89%でございます。  先ほど、資料の2枚目に記載がございますように、駐輪場の利用時間のピークといたしましては16時台でございますので、9時台より16時台のほうが利用率は高いといったところでございます。 ◆矢沢孝雄 委員 その点は分かりました。ありがとうございます。これは議会局に聞きたいんですけれども、この陳情は、日付としては11月9日になっていますけれども、受付したのがこの日ということでよろしいですか。 ◎長根 書記 そのとおりでございます。 ◆矢沢孝雄 委員 例えば陳情の理由も、指摘っぽくなってしまって申し訳ないですけれども、できれば陳情者が、なるべく我々の審査がしやすいように、どのタイミングでこの梶が谷駅を御利用されて、どういった状態だったのかというものを、審査しやすいようになるべく表現してもらえるように、受付のタイミングで御配慮いただければ、今後よりよくなるのかなと思うので、お願いしたいと思います。 ◎長根 書記 かしこまりました。今後、そのように配慮するようにいたします。 ◆月本琢也 委員 矢沢委員のお話を聞いておおむね理解したんですが、今回、この陳情者の方は恐らく一時利用で、定期利用では決してないなと分類されるところですけれども、今御説明いただいている資料というのは、総台数については、この配置図の中には定期利用のエリアと一時利用のエリアということですが、恐らく定期利用に関してはもう台数は当然述べているわけですが、一時利用の中での収容率、利用率といったものの台数と利用率が分かりづらいんですが。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 梶が谷駅駐輪場におけます令和2年12月時点における自転車の収容台数の内訳といたしましては、合計644台のうち、定期利用が456台で、一時利用が108台と伺っております。利用状況につきましては、令和2年12月16日の16時台を確認したところ、自転車の収容台数644台、利用率472台で、利用率73.3%のうち、一時利用は収容台数188台に対して利用台数は127台で、利用率としては67.5%でございました。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。先ほど、1月の当初ぐらいで利用率が100%を少し超えている時間帯があるということが御説明の中であったと思うんですけれども、もちろん定期のほうは決まった台数なので、当然そこは一時利用なのかなと思うんですが、一時利用の中で、数字を取っていればの話ですけれども、どれぐらい利用率をオーバーしそうな状況だったのか。あまりにも台数がいっぱい来ていて受け入れられなかったのか、それかぎりぎり台数をオーバーしていたのかというところでもし情報があれば、御説明いただければと思います。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 年度初めなどにおいては、新社会人や新入学生などによる一時利用が多くなり、一時的に一時利用が満車になる状況もあるとは伺っておりますが、どの程度満車になっているかといったところは記録として残していないので、分からないといったところでございます。  頻度につきましても、記録には残していないため、正確な数字は把握しておりませんが、数回程度と伺っております。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。今、一時利用の設置台数も増えていくということもありながら、その後は引き続き、状況を把握しながら協議を進めていくという、市の陳情に対する方針というのは理解しておりますので、私のほうは以上です。 ◆石川建二 委員 今の質問に関連して、春先、新年度の時期には一時利用に関してはいっぱいになることがあるということでよろしいでしょうか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 令和元年度においては年度初めなどにおいて新入学生等で一時利用が一時的に多くなり、頻度としては数回程度ということで伺っております。 ◆石川建二 委員 通勤、通学の方は定期利用の更新も多いのではないかと思いますけれども、定期利用の利用状況はお分かりになりますか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 定期利用につきましては、令和2年12月時点のキャンセル待ちの人数といたしましては11名いると伺っております。 ◆石川建二 委員 キャンセル待ちということは、定期利用のほうはいっぱいになることが通常の状態だということでよろしいでしょうか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 定期利用の枠に対して満車になっているというところでございます。 ◆石川建二 委員 そうしますと、やっぱり一時利用を利用せざるを得ないということだと思うので、そういった意味では非常に利用頻度の高い駐輪場であるということも、そういう数字からもうかがえるかと思うんです。その一方で、バイクとの調整で自転車の駐輪を広げたいということは一つの対策であるかと思うんですが、これは時期について、今現在、市のデータ、今日の委員会のデータでは、直近の利用状況が合計66.7%、自転車においても73.3%というと、何かゆとりのあるような数字に見受けられるんですけれども、現状を開いてみると、定期利用のほうは満車状態で、実際春先、最も皆さんが御利用になる時期に関しては満車もあるということでは、やはりこの改善点、55台を増やしていただけるという改善点は、決して将来の話ではなくて、今現在でもそういう状況にあるのではないかと思いますけれども、市のほうから東急電鉄さんに、そのような働きかけ、今回のような陳情もいただきましたので、そういう実態があるかと思うので、そのところを働きかけるということはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 東急電鉄においても、駐輪需要が見込まれる場合には、増設等の対応の必要性は認識していることから、その対応については双方で連携し、協議、調整を進めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 やっぱり春先、4~5月の一定の時期かとは思いますけれども、そういうところだけでも改善点ですとか、調整をする。年間を通して施設を増やす、スペースを増やすとなると、これはすぐにはいかないかもしれませんが、内部の調整であれば、時期に応じた対応も可能だと思いますけれども、例えば、その時期だけ自転車を増やすとか、そうするとバイクがあふれちゃうとか、そこら辺の調整はよく分かりませんけれども、そんな利用者の状況に応じた変化、調整というのは可能ではないでしょうか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 東急電鉄においても、利用状況に応じて柔軟な対応をしていくというところがございますので、利用状況を見ながら配置見直しを協議、調整を進めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 今日御提案いただいたなかなか止められない状況はあるということですし、また、このデータにはない繁忙期、新年度、そういう時期には満車になることも多いという先ほどの御答弁もありました。今、川崎市では、もう一度事業者と協議して、今回、こういう陳情もいただいたので、新年度をこれから迎えます。その段階で、多少新年度でも満車状態を調整で何とか食い止められるかどうか、ちょうどいい検証の機会にもなるかと思うので、そこら辺の協議を東急電鉄さんと行うことが非常に有効だと思いますが、そのような協議を進めていくことはできるでしょうか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 東急電鉄においても、駐輪場の増加が見込まれる場合には駐輪場の増設等の必要性は認識しておりますので、東急電鉄と連携して協議、調整を進めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 ぜひ早急に協議して、新年度、またこういうことがないように、ぜひ御協議を進めていただきたいと思います。 ◆秋田恵 委員 確認です。まず、資料の中の1(1)駅周辺の駐輪場等の状況について書いてあることというのは、東急さんやらがやってきたことを書いてあるだけで、市は、駐輪場の設置、増設に関して何をやってきたのかが分からないんですけれども、もう一度教えてもらえますか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 梶が谷駅周辺の駐輪場につきましては、平成17年の東急田園都市線車庫線新設整備に合わせて、東急電鉄主体により駅前広場であるとかに駐輪場が整備されております。本市においては、駅前の歩道拡幅を行うなど、連携して役割分担をしながら整備を進めてきたところがございます。引き続き、整備後につきましては、毎年実態調査により、利用状況を把握しているところでございます。 ◆秋田恵 委員 実態調査についてですけれども、(2)です。実態調査というのは、回収した台数なのか、置いてあった台数なのか、放置自転車という意味を含めて調査の詳細を教えていただきたいのと、18台以下というのはどういう単位の18台以下なのかが資料からは読み取れないんですけれども、教えていただけますでしょうか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 実態調査につきましては、ある時間における駐輪場の利用者数であるとか、道路上に放置している自転車の数を数えているものでございます。 ◆秋田恵 委員 ということは、平日のピークと言われる16時台に駅の周りに行って、駐輪場じゃないところに置いている台数を数えたものが5年間18台以下、18台以下という単位を教えてもらえますか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 実態調査においては、平日16時台に道路上を歩いて、そこに止まっている自転車の台数等を数えているところでございます。 ◎磯田 建設緑政局長 18台以下の単位についての御質問でございますが、下の表にございますとおり、直近5年ということなので、これは棒グラフですけれども、平成27年が18台になっています。それから、直近ですから、令和5年までの5年間は18台をずっと下回っているという意味でこういう表現をしているので、ほかに特別な仕掛けも何もございませんで、このグラフを説明しているような形で御理解いただければと思います。 ◆秋田恵 委員 このグラフとこの説明を載せている理由があまりよく私は分からないんですけれども、陳情としては、駅前に市が整備している駐輪場がないから、駐輪場を増設してほしいと市に対して言っているということですね。市は、この駐輪場の設置とか増設に関して何をしてきたのかなと思って資料を見たら、駐輪場に関しては別に直接何もやっていないんです。市の対応でいくと、放置自転車の抑制に向けた撤去活動を着実にやっていくんですよね。市が自転車置き場を整備していないのに、撤去活動をやるというのは、陳情者さんが出しているように、駐輪場を増設したり駐輪場を整備、もっと用意して、用意した上で、それでもルールを守らない人にやっていく放置自転車の抑制に向けた撤去活動、何か順番が違うような気がするんです。  もう一度確認ですけれども、市は、この駅前に駐輪場の設置や増設について何をやってきたんですか。 ◎松元 自転車利活用推進室長 梶が谷駅周辺については、平成17年当時から、周辺の交通環境改善という大きな課題がございました。その課題の一つとしても放置の問題ですとか、それから交通渋滞の解消、そういった課題がございました。そうした中で、その当時から東急電鉄とも協議をさせていただいている中で、お互いの役割分担として、まずこの駅周辺においては、大規模な市有地としての有効活用できる場所がなかったという課題がございました。  そうした中で、東急電鉄さんのほうでは駐輪場が既にその当時からございましたので、まずはその車庫線新設整備に合わせて、駐輪場を増設することを我々としても御協力をいただけないかという協議をさせていただいております。それに併せて、市においては、周辺の交通環境改善を図るということで、駅前広場整備への協議、調整、また、歩道上が狭いということでございますので、放置におけるふくそうを改善するといった役割を市のほうに唱えまして、双方の役割分担の中でこの放置自転車対策をはじめとした駐輪対策というのを行ってきたという経緯でございます。  そうした中で、今後もソフト的な対策として、市がやれることとしての放置対策もしっかりやっていくということ。あわせて、コロナ禍の影響などを踏まえまして、利用動向の変動といったところも今後想定されますので、引き続き、東急電鉄さんのこの駐輪場誘致を活用する中で、駐輪需要に応じた変化を踏まえて対応していきたいということでございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。平成17年の役割分担というのは分かりました。その当時やっていただいたことに対しては、皆さん評価しているというか、結果として出ていて、この駅前が整備されて、とても素敵な駅になっていったということだと思うんですけれども、平成17年からもう何年もたっていて、増設の協議というのはいつやったことを言っているんですか。今御説明いただいた東急さんに対して増設の協議をしたということですけれども、いつの話をされていますか。 ◎松元 自転車利活用推進室長 平成17年の新設整備に合わせたタイミングで協議をさせていただいたということでございます。その後は、市としては周辺の状況がどうなのかということを毎年こういう形で実態調査で市としては状況を確認している部分でございます。  あわせまして、東急電鉄さんのほうにおいても、17年以降の駐輪場の状況を見ながら、駐輪需要が増えてきたことを踏まえまして、令和元年1月の段階で駐輪場の配置見直しによるさらなる拡充も行っていただいているという状況でございます。 ◆秋田恵 委員 ということは、17年から増設の協議をしてきて、結果が出たのが令和元年1月の55台の増設ですか。 ◎松元 自転車利活用推進室長 平成17年の整備の前は昭和62年からもともと駐輪場がございまして、その当時の台数というのが706台でございました。706台では十分ではないということで、平成17年11月に車庫線新設整備に合わせて、773台の拡充を行ってございます。この拡充の協議を行ってきたということでございます。
    ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。そこは理解できました。  放置対策をやっていくとおっしゃっていたんですけれども、何をされるということですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 放置自転車対策といたしましては、駅周辺の放置自転車の撤去活動や整理誘導員による駐輪場への案内等を実施していくところでございます。 ◆秋田恵 委員 令和元年の55台の拡充、東急電鉄さんの駐輪場における2回目の拡充ですかね。平成17年の協議の結果の773台の拡充の結果が1個目でしょう。その次が55台増えるという令和元年の拡充ですかね。令和元年の55台の拡充を東急電鉄さんが決定したということに対して市はどうお考えでしょうか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 令和元年の東急電鉄による駐輪場スペースの拡充につきましては、東急電鉄において利用状況を見ながら原動機付自転車スペース自転車スペースに配置見直しを行い、収容台数の拡充を図り、利用者への対応を図っているところでございます。 ◆秋田恵 委員 ということは、市が増やしてほしいという増設の協議をし続けた結果というわけではなくて、東急電鉄さんが利用状況を踏まえて独自に55台拡充されたということですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 令和元年1月の拡充につきましては、東急電鉄において利用状況を見ながら、自転車利用者で満車になる状況もあったという中で拡充を進めていると。さらに、そういった利用状況を見ながら、今後につきましても、利用状況に応じた柔軟な対応として、自転車715台、原動機付自転車168台の合計883台まで状況に応じて対応していくということで伺っております。 ◆秋田恵 委員 この東急電鉄さんが駐輪場の台数拡充をされている経過を見て、市は今どう分析されていらっしゃるんですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 資料の右下のグラフにございますように、平成27年の利用状況といたしましては101%ございましたが、令和元年1月の配置見直しにより、90%まで利用状況が下がっていることで、余裕のある状況にはなってきているのではないかということで考えております。 ◆秋田恵 委員 立地上、高津区と宮前区の方が御利用なのかなと私のほうでは素人ながら分析したんですけれども、高津区と宮前区の人口はどうなっているんですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 人口については、ただいまデータを持っていないので、確認して情報提供させていただきたいと考えております。 ◆秋田恵 委員 情報提供が後だとジャッジしにくいなと思うんですけれども、お願いします。 ◎磯田 建設緑政局長 申し訳ありません。手元にあるのが平成31年の数字なんですが、そちらについて御報告させていただきます。高津区が23万2,000人、宮前区が23万1,000人、31年4月1日現在でございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。この5年間の放置自転車の推移ですとか、乗降客数ですとか、駐輪場利用率の推移を出すのであれば、市としてやることは、人口が5年の間に増えているのか、減っているのか、全体的なことを見たほうがいいと思うんです。また、川崎市としては、放置自転車に関しては、事業評価シートの中にもあるように、具体的に事業としてやっていらっしゃるんですけれども、その中に、高津区の中の自転車等放置禁止区域に指定されている6駅の中に、今回の陳情で上がっている駅も出ているので、放置自転車の撤去に関してはどんどん事業として進んでいくと思うんですよ。足りているかどうかというのを、市としてどう分析しているのかというのが見たかったので、この資料の中だと、東急電鉄さんがやっていることを書いているだけなのかもしれませんし、市として全体的にどう見ているのか。区をまたいだり、周辺の自治体の動きを見てどう分析しているのかというのが分からないんですけれども、市としては、駐輪場は足りていると今の段階で判断しているということですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 市営駐輪場についてですけれども、令和元年6月の本市実態調査において、全市的に見ると自転車の収容台数に対する利用率は85%と充足している状況でございますが、駐輪場の閉鎖等の要因により、収容台数が減少し、宮崎台駅など一部の駅において利用率が高くなっている状況ではございます。 ◆秋田恵 委員 梶が谷駅についてはどうですか。 ◎小峰 自転車利活用推進室担当課長 梶が谷駅につきましては、先ほども御説明させていただきましたが、令和元年1月の利用状況を踏まえ、原動機付自転車スペース自転車スペースに配置見直しを行うことにより、利用率としては減少しているという状況ではございますので、充足しているものと考えております。 ○市古次郎 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ取扱いについて御意見をお願いいたします。  自民党さんからお願いいたします。 ◆矢沢孝雄 委員 東急電鉄としても、まず、利用状況を今後踏まえた柔軟な対応として、適切に駐輪場台数を拡充していくという方向性が示されている。ただ、質問の中でも確認させていただきましたけれども、新型コロナがやはり利用状況に大きな影響を与えているということが確認できましたので、現時点では利用状況としては減少傾向にある。ただ、今後、令和元年より前の水準に戻ってくる可能性も十分あり得ますし、また一方で、コロナ後の生活様式の変化であったりとか、働き方の変化であったりとか、様々なそういった状況を踏まえて、利用状況というのを見ながら、東急電鉄に早期に拡充を求めていかなければいけなかったりとか、また、川崎市として新たな取組を東急と相談しながら進めていかなければいけない可能性も十分あり得ると考えましたので、自民党としては継続審査でお願いしたいと思います。 ○市古次郎 委員長 公明党さん、お願いいたします。 ◆かわの忠正 委員 先ほど来のやり取りから、またこのデータから、この駐輪場が満車という状況ではないのは全体的な平均的な話かとは思いますけれども、先ほどの自民党さんもそうですけれども、今後の推移で、特に時間帯ごととか曜日とかによって、本当に満車のときはないのかというと、ちょっとまたそれも今後の動きも見ていかなければいけない部分があるということと、また、今後、東急さんも55台に増やすという計画も状況に応じてやるということで、市としても引き続き、東急さんと連携して利用状況を把握して、推移を確認していくということでありますので、継続にしたいと思います。 ○市古次郎 委員長 みらいさん、お願いいたします。 ◆露木明美 委員 私たちも、人口の状況とか、今後住宅が増えるとか増えないとか、いろいろな状況の変化、コロナ後の様子なども、まだ未定の部分がたくさんあると思うし、ここを地図で見ると、この2か所以外に全く置くところがないような感じで、本当にないときにはどうしたらいいのかなと。放置するか、お店のところに一時的に置かせてもらうんですかね。よく分からないんですけれども、そういった状況も発生しないとも限りませんので、継続してそういったことについては見守っていってほしいし、市としても見解で、これからも東急さんとの協議、調整を進めていくということでありますから、おおむねそれでカバーできると思いますけれども、これから未確定な部分も含めて、継続してこの問題は取り扱っていただきたいということで、継続で。 ○市古次郎 委員長 共産党さん、お願いいたします。 ◆石川建二 委員 新年度、4月期、年度初めの頃に満車の状態になるということが確認されました。また、定期利用でも常にキャンセル待ちという状況、これはやはり利用頻度も高いと私たちは考えます。今後、東急さんも柔軟に対応していただけるということですから、学生の利用が多い駅というのは、やはり新年度に対する比重というのは非常に大きいわけで、特にここら辺は若い方たちもたくさんお住まいになっている、そういう学生さんたちが使う頻度の高い駅の一つだろうと私は推測しています。その意味でも新年度に、コロナの影響は確かに出るかと思いますけれども、あふれることがないように、今からその対応についてしっかりと協議していただくということが大切だと思います。先ほど協議も進めていただけるということですので、継続というよりは、そういうことにちゃんと備えるという意味で趣旨採択をして、場所そのものを増やすということは今後また協議の対象になると思いますが、今のところはそういう使い勝手で収容台数を増やすということで、趣旨採択が相当ではないかと考えます。 ○市古次郎 委員長 月本委員、お願いいたします。 ◆月本琢也 委員 今それぞれの委員からいろいろ御意見が出た中で、100%を超えるのが本当にごく一時的な部分ということ、ということは逆にふだんは全然満たされていないし、平均で66.7%で、年度によって9割を上回ってくると、いつ行っても止められるという便利さということが果たして本当にサービスとして適切なのかどうかというところを改めて考えなければいけないのかなと。この後も大規模投資的事業の見直しの話とかも出てきますけれども、市民が生きていく上で、自分たちが住んでいる町に対して考えていくということは、改めて市民の中の責務も僕はあるのかなと思いますし、今回、東急さんのほうで整備をされているけれども、市のほうもそういったデータに答える、適切に要望を出したりとか、意見交換をしたりという場を持ってきているという実情から考えてくると、決して駐輪場が逼迫しているとは私は見受けられないと私は思うんです。サービス提供が過剰になればなるほど、これはお金もかかってくるでしょうし、今回、民間で東急さんのほうでやられていますから、市のほうがお金を出しているというわけでもないですし、自転車を撤去するかしないかというのは、駐輪場のちゃんと整備されていない駅に関しては撤去の対象になっていないわけですから、そういった意味では、撤去をするということによって、逆に駐輪場の利用を促しているということも事実関係としてあるのかなと思います。  そういったことも考えますと、今回、陳情者、我々議会の陳情の審査の在り方というところも一つこれは、本来であればもう少しゆっくりと説明をして、ここまでどういう形で経過が、こういった駐輪場整備に至っているかということも、この陳情者の方に、委員会の審査でもちろん知っていただく機会にはなるんですけれども、ただ、陳情審査の在り方、受け方の在り方ということも、これは一つの課題なのかなとも思ってまいりますので、今回、個人的には考え方としては不採択とさせていただきたいと思うんですけれども、それぞれの委員で継続の御意見も多いので、陳情審査の在り方を検討していただくという意味も含めて継続でお願いでできればと思います。 ○市古次郎 委員長 秋田委員、お願いいたします。 ◆秋田恵 委員 駅前については、同じ高津区の中でも溝口と梶が谷と使い方が違うと思います。住んでいる人ですとか、駅前の商業施設の数ですとか、営業時間ですとか、そういう意味では、数字だけで何台以下だからとかいうのではなくて、いつの時間帯に利用する人が多いエリアなのかという分析を市としてはもう少し慎重にされたほうがいいのではないかという気がします。数字だけになっちゃっているような気がします。あとは、朝いっぱいで置けなかったら、違う方法で通勤、通学するしかないと判断するのが通常の思考回路だと思うので、日中に駐輪場があるのにちょっと無料で置いておこうという放置自転車と、朝通勤に使ったのに置けないから放置自転車になってしまう放置自転車と、放置自転車といっても種類が違うと思いますので、このエリアの自転車の利用に関するところを、もう少し市民の生活の違い、生活についても調査をしていただいたり、人口の増減でしたり、数字だけではないものを市はもう少し調査したほうがいいのではないかと思います。  陳情に関しては、情報は少ないにしてもシンプルでして、満車になる時間帯がないわけではないので、今後コロナの状況を含めて見ていくべきだと思います。共産党さんがおっしゃったように、これを趣旨採択とか採択したから増やすというわけではないですが、その件については趣旨採択で、今後の市として市民生活がこのエリアで問題なく過ごせるように安全安心な駅前の整備に向けて、駐輪場の増設や整備についても調査を進めていただきたいので、趣旨採択でお願いします。 ○市古次郎 委員長 継続審査との御意見と趣旨採択との御意見がそれぞれございます。一度確認だけさせていただきます。共産党さん、趣旨採択でよろしいでしょうか。 ◆石川建二 委員 はい、お願いします。 ○市古次郎 委員長 秋田委員、よろしいでしょうか。 ◆秋田恵 委員 はい、お願いします。 ○市古次郎 委員長 そうしますと、継続審査が先議となりますので、まず継続審査についてお諮りいたします。「陳情第66号 梶が谷駅自転車駐輪場増設に関する陳情」につきまして、継続審査とすることに賛成の委員の挙手をお願いいたします。                 ( 挙手多数 ) ○市古次郎 委員長 挙手多数です。よって、本件につきましては継続審査といたします。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 次に、「陳情第69号 市道の車道と歩道の落ち葉の清掃に関する陳情」を議題といたします。  なお、関係理事者として、多摩区役所道路公園センターから藏内整備課長及び渡邉整備課担当課長が出席しておりますので、御紹介をいたします。  それでは、まず事務局から陳情文を朗読させます。 ◎長根 書記 (陳情第69号朗読) ○市古次郎 委員長 次に、理事者のほうから説明をお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 それでは「陳情第69号 市道の車道と歩道の落ち葉の清掃に関する陳情」につきまして、矢口みどりの保全整備課担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 みどりの保全整備課担当課長の矢口でございます。それでは、陳情第69号につきまして、御説明申し上げます。  お手元のタブレット端末の1(2)陳情第69号(資料)のファイルをお開きください。画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。今回の陳情箇所について御説明いたします。  資料左側の1、陳情箇所の概要及び2、現況写真を御覧ください。陳情箇所は、中央の図面で、緑色に着色してあるところでございまして、多摩区菅馬場2・3・4丁目及び菅北浦4・5丁目、菅仙谷3丁目地内にあり、路線名は菅馬場86号線及び菅北浦87号線でございます。当該路線は、西菅団地入口交差点からゆりストア前を通り、菅仙谷3丁目交差点までの区間でございまして、西菅団地入口交差点から菅仙谷3丁目交差点へ向かって上り坂となっております。この区間の街路樹についてでございますが、歩道の両側に合計198本のケヤキが植樹されており、併せて低木のオオムラサキツツジが植栽されております。当該路線は、平成30年3月に策定された川崎市街路樹管理計画において、多摩区におけるシンボルとなる並木に設定されております。シンボルとなる並木とは、区内において景観的に特に重要な街路樹で、樹形管理の実施などにより統一美を発揮できる街路樹として管理しております。  次に、現況写真でございますが、この写真は陳情書提出日翌日、令和2年12月10日の当該路線の状況でございます。当該路線の道路清掃は11月27日に行っており、約2週間が経過した状況でございます。なお、写真の撮影日の12月10日の夜間にも道路清掃を実施しております。  次に、資料右側上段の3、現状を御覧ください。当該路線の現状につきまして御説明いたします。本市では、街路樹の落ち葉は自然物という観点から、基本的に清掃等の対応を行っておらず、主に地域の皆様個々の御協力により実施していただいているところでございます。道路清掃は主に幹線道路等において、道路の通行環境の保全を目的として、路面や側溝、歩道にたまったちりなどについて定期的に清掃を行っております。当該路線の道路清掃は、おおむね月1回、7月から2月の間に9回実施しており、落ち葉が多い11月には2回実施しております。当該路線の街路樹の剪定は、樹形を整え、交通の支障となる枝の除去のために定期的に実施しておりまして、落ち葉をなくす目的での剪定は実施しておりません。  なお、街路樹等愛護会が結成されている路線においては、その活動として清掃活動等が行われておりまして、活動報奨金が交付されておりますが、当該路線では結成されていない状況でございます。  過去3年間、平成30年度から令和2年度の間に、当該路線において落ち葉清掃に関する御要望は、本件以外には受けていない状況でございます。  次に、4、一般的なケヤキの街路樹の維持管理についてを御覧ください。ケヤキは主幹が枝分れを多くする樹形のため、剪定は冬期休眠期に行い、自然の美しい樹形を生かすようにほうき型に仕上げます。冬期休眠期とは、ケヤキ等の落葉樹が葉を落として活動を休止し、樹形や枝ぶりが細部まで確認できる時期のことでございます。落ち葉軽減を目的とした毎年の剪定など、必要以上の剪定はケヤキの樹勢を弱め、生育に悪影響を与え、かえって樹形を乱すことになることから、頻繁な剪定ではなく、3年に1回程度の剪定を行うようにしております。幹線道路等におきましては、現場の状況に応じて、落葉期には道路清掃の回数を増やすなどの対策を講じているところでございます。  次に、資料右側下段の5、陳情の要旨に対する本市の考え方についてを御覧ください。現状を踏まえた本市の今後の考え方をお示ししております。初めに、道路清掃につきましては、今後も現場状況に応じて適切に清掃を実施するように努めてまいります。次に、ケヤキの剪定につきましては、川崎市街路樹管理計画のシンボルとなる並木として、引き続き樹形を整える剪定を冬期休眠期に行ってまいります。また、落ち葉の清掃につきましては、引き続き地域の皆様に御協力をお願いしていくとともに、今後、当該地域を対象に街路樹等愛護会の制度について説明に伺い、設立の機運が高まれば、結成に向けて手続を行い、活動の支援を行ってまいります。  資料の説明は以上でございます。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。  ここで、1時間を経過いたしましたので、換気も含めた休憩を行いたいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○市古次郎 委員長 およそ10分休憩いたします。再開は11時10分頃といたします。よろしくお願いいたします。                午前11時03分休憩                午前11時10分再開 ○市古次郎 委員長 それでは、まちづくり委員会を再開いたします。  先ほどの陳情第69号の説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、併せてお願いいたします。 ◆月本琢也 委員 御説明ありがとうございます。現状の一番最後に書いてある、過去3年間で当該路線において落ち葉の清掃に関する要望はないということでございましたが、当該路線に限らず、例えば多摩区の町連とかの対処要望として、多摩区全体的に落ち葉の清掃を行うとか、そういったような要望とかは出ているんでしょうか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 多摩区におきましては、個々の住民の皆様からの落ち葉に関する要望というのは、この路線以外にも挙げているところがございますけれども、区全体としての要望として町連とかから要望をいただいている状況はございません。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。そうすると、ここの路線について個別にというか、全体の数字も上がっていないということを今確認させていただいた上で、今、本市の考え方、一番最後にあります愛護会の制度の説明等もございますが、記憶が定かでなくなってきているので確認も含めてですけれども、愛護会の結成のプロセスの中では、例えば町内会のたしか推薦とかも必要だったと思うんですけれども、その愛護会結成のプロセスの導入の部分を簡単に御説明いただけますか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 愛護会の結成についての御質問でございますが、街路樹等愛護会につきましては、街路樹等の周辺の住民もしくはその設立が困難な地区にありましては、周辺事業所従業員のおおむね5名程度で構成できるものとなっております。 ◆月本琢也 委員 5名以上の要件で、例えば近隣で5名という中でも、近隣でも例えば向かい側の5名とこっち側の5名でばらばらだったりすることがあり得ると思うんですけれども、そういったことを、ある意味ではばらばらになることを防ぐために、町会か何かの同意が必要だったのかなと思うので、そこを改めて確認させてください。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 愛護会の結成についての御質問でございますが、こちらの結成につきましては、周辺住民で結成できるものとなっておりまして、必ずしも町会単位が必要であるというところではございません。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。ちょっと私の勘違い、公園の緑地のほうと勘違いしたのかなと思うんですが、では、この周辺で要望は出ていなくて、愛護会の結成等についての動きも何らないということで、ちょっと所管外になっちゃうかもしれないんですが、逆にこの近隣の公園緑地等でも、愛護会や管理運営協議会のというか、ここの周辺でいくと、道路周辺、菅町会なのかはあれですけれども、そういった公園は何か所ぐらいあるんでしょうか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 街路樹等愛護会、公園愛護会の話につきましては、実際に公園愛護会と管理運営協議会にかなり地元としても要望として挙がっているところはあるんですけれども、街路樹等愛護会の結成についての要望は今のところいただいていないのが現状でございます。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。私もここの道路は麻生区に抜けるところでよく通るところですので、よく見る場所ですし、木がたくさんあるということは承知もしています。落ち葉の季節は落ち葉があることもあるんですが、住んでいる方と違って毎日通るわけではないので、私の感覚的にはそれほどでもということもあるんですが、歩道に、写真でもあるように出てきているとか、要望は今まで直接出てきていないということもあったので、どの程度、例えば要望の頻度が高ければ、多分道路公園センター等でもどれぐらいお困りなのかということの実情、センターとしての感覚と住民の方の感覚の乖離というのがどの程度か、要望の数とか、そういったところで見えてくるのかなと思うんですけれども。今、要望が出てきていないところで言うと、なかなか図りにくいなというのが私もありまして、この間、愛護会制度等の相談も特になかったということもあったので、今日この陳情を機に、こういった取組等の説明等、陳情で声を挙げていただいている方ですので、いろいろな課題を多分一番よく御存じだと思いますので、ぜひこの陳情を機にヒアリング等をかけていただければと思います。 ◆露木明美 委員 まず、ここの道路は確かにケヤキがたくさんあって、すてきな道路なんですけれども、秋に大変困るということで、まずお聞きしたいのは、愛護会を呼びかけたいということで、どのようにして愛護会の設立を手助けするというか、組織する、そういった予定でしょうか。どのようにされるんですか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 街路樹等愛護会設立に向けての御質問でございますけれども、まず、陳情のお話を含めまして、地域のお声を聞かせていただくために、菅町会に状況をお伺いさせていただきました。この地域については、それぞれ菅町会の中でも班が構成されている中の一つの地域になるということで、その町会の単位のところにお声をかけていただいて、現状のお困り状態を確認した上で対応していただきたいと伺っております。まだ町会単位のほうには我々はヒアリングはできておりませんけれども、近くの公園の管理運営をやっていただいている団体さん等に事情をお聞きしたところ、かつてはいろいろな個人の方がここで活動していたことはあるけれども、団体としてやっていた経緯はないということをお伺いしておりますので、ぜひその方々を束ねまして、地域の活動としてやっていただけるようにしていただければと思って、これからのお声がけを予定しております。 ◆露木明美 委員 設立はこれからということで、何か今のお話だと、見込みはありそうな感触ですけれども、見込みとしてはどうなんでしょうか。結成できそうなんでしょうか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 設立に向けての見込みでございますけれども、実際にヒアリングをしていないところはございますけれども、地域の活動に参加していただいている方がいらっしゃる地域だと思っておりますので、ヒアリングの成果としては、これから皆さんの意見を聞ければと思っております。 ◆露木明美 委員 そういったものが組織されて、地域のことは地域でやっていかれるといいのかなと思います。  別の質問ですけれども、そういった愛護会等で清掃が行われているほかのエリア、ほかの道路とか、多摩区の中にはどんなところがあるのでしょうか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 多摩区内の街路樹等愛護会についてのお話でございますけれども、多摩区内には9団体が現在設立されておりまして、100メートル単位を団体さんの一つのブロックとしておりますけれども、97ブロックにおいて今街路樹の活動を鋭意行っていただいているところでございます。 ◆露木明美 委員 例えば、具体的にどの辺りかなと例を上げてお聞きしたいところですけれども、ここの真ん中のケヤキもそうですけれども、もうちょっと先に行くと、細いところに入るとこの地域は桜が非常に多い地域で、ケヤキ以上に桜の葉っぱのほうがもっと大きくて、端っこに雨の日にたまっている状態は私もお見かけしますけれども、具体的にどういったところがありますか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 街路樹等愛護会の結成されている路線でございますけれども、まずは府中街道が非常に多くなってございます。あとは、向ヶ丘遊園菅生線という向ヶ丘遊園駅に向かっていく生田緑地の脇を通っている路線も結成されております。あとは、長沢の聖マリアンナの前の通りをずっと長沢のほうに行く道沿いの路線も結成されている状況でございます。 ◆露木明美 委員 今数をお聞きしましたけれども、100メートル単位ということですが、100近いエリアがあるということで、いろいろなところで地域でやっていこうというものがあるのかなと私は思いましたけれども、このエリアも長くずっと開発されているところですから、そこからずっとお住まいの方も多く、地域愛があるところではないかなと思います。ただ、高齢化が進んでいるということもありますけれども、5名で組織できるのであれば、ぜひ愛護会等を組織していただいて、地域のことは地域でできる限りやっていく。できないところはお願いすれば、道路公園センターのほうでの清掃もあるようですから、そういった愛護会設立を進めていただくということをぜひ要望したいと思います。 ◆浦田大輔 委員 陳情の理由に、歩道については、植え込み部分の肥料になるように除去していないという一文があるんですけれども、これは間違いないのか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 実際の歩道の清掃に関してのお話でございますけれども、先ほど、月に1回道路清掃をしている際には、歩道の部分についても車道に掃き出しして、実際に機械で清掃する作業は行っております。ですけれども、その回数以外のところでたまってしまったものについてとなったときに、実際に掃きだまって植え込みのそばに寄ることがありますので、その状態を清掃していないという状況の中では、植え込みの中に掃き込むというイメージになっているというのは間違いございません。 ◆浦田大輔 委員 植え込み部分にたまった落ち葉は肥料になると書いてあるんですけれども、そのとおりなんですか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 実際問題、ケヤキの葉っぱそのもの自体は非常に砕けやすくて、分解しやすい葉っぱになっておりますので、吹き込みとして植え込みの中に入った状態で朽ちて、そのまま腐葉土になるという形は間違いないです。 ◆浦田大輔 委員 市としては、そのように肥料になるという認識で、基本的には清掃の必要がないですよという認識でいるんですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 樹種等の特性にもよりますが、ケヤキの葉は先ほど申し上げたように、腐葉土の材料になる、特に農家の方々は昔からそういった材料を使っているということでございまして、その植樹帯の中に落ちたものにつきましては、そのままにしておくことが樹木の生育にプラスになることを考えておりまして、そのように考えてございます。 ◆浦田大輔 委員 基本的には肥料になるので、市としては、除去する考えというよりは樹木のためには肥料としてそのままにしておきたいということでよろしいですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 そのような考えでございます。 ◆浦田大輔 委員 3の現状で、「街路樹の落ち葉は自然物という観点から」と書かれているんですけれども、これは市が管理している街路樹から落ちた葉っぱというものは、市の管理下から外れて、これはもう自然なものですよという認識ですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 この自然物というところでございますが、市の管理する落ち葉ももちろん、一般的に落ち葉というのは自然物という捉え方をしております。 ◆浦田大輔 委員 落ち葉は自然物なので、清掃する義務はないですよということでいいんですか。散らかっている現状をきれいにしなければいけないという義務はないんですよね。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 落ち葉が道路に落ちている状況についてでございますが、その落ち葉が交通の支障となるような状況になってきましたら、そこにつきましては道路管理者として何らかの管理をする必要があるかと思います。その現状の状況によりけりの判断になることがあると思います。 ◆浦田大輔 委員 道路管理者として、清掃するとか、排水ますに詰まって水が流れないのを防ぐとか、そういうのは分かるんですけれども、それは別に落ち葉とか関係なくて、清掃されればいいんですけれども、市が管理しているものから落ちたものは、一応市の管理から外れて自然のものですよという認識なのかなと、確認で聞いているだけなんです。説明をもう一度お願いします。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 落ち葉の取扱いについての御質問でございますが、明確に道路に落ちました葉につきましては、その所有物がはっきりとしない部分もあるかと思います。民有地から落ちた葉、市の街路樹から落ちた葉を明確に分類することも難しい場面があると思いますが、やはり落ち葉というものは自然物ということで、それらについて市の持ち分は全て市のほうで除去をしなければいけないかと申し上げますと、そこにつきましては、必ずしも市のほうで100%、そこからなくさなければならないというような考えではございません。 ◆矢沢孝雄 委員 私も確認ですけれども、これは落ち葉自体が原因で何かここを歩行されている方がけがをしてしまったとか、そういった安全性に関わるような事案というのはこれまで発生したことがあるんでしょうか。
    ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 当該路線における落ち葉に関する事故の件でございますけれども、当該路線においては落ち葉によっての事故等は起こっていないと確認しております。 ◆矢沢孝雄 委員 私は宮前区ですけれども、やっぱり落ち葉の相談をたくさん受けるんです。ここにいらっしゃる委員の皆さんも受けていると思うんですけれども、私のほうで受けたのは、落ち葉が原因で同じようにケヤキ並木で根上がりがありまして、根上がりが落ち葉で隠れてしまっていて、つまづいてけがをしてしまったという事案はありました。根上がり自体は道路公園センターで様々、発見のたびに形成を判断して対応していただいていると思うんですけれども、この当該路線に関する陳情ですので、当該路線の歩道の根上がりですとか、そういった危険になるような支障の確認、状況はどうなっているんですか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 当該路線の根上がりの状況でございますけれども、実際に根上がりが少し起こっているところはございます。ただ、歩行の支障になるような状況にはなっていないのが現状でございます。 ◆矢沢孝雄 委員 そう考えると、むしろ当該路線は市役所として、道路公園センターとして定期的にまず道路清掃をやっていただいているという路線のほうが、正直全体からすると少ないのかなと思っていまして、多摩区の中で言うと、このように定期的に道路公園センターのほうで道路清掃を行っているという路線というのは幾つぐらいあるんですか。 ◎小山 道路施設課長 多摩区における道路清掃の路線でございますが、道路清掃につきましては、市が管理する国道、県道、主要地方道の交通量が多いところを選定しておりまして、多摩区におきましては、おおむね20路線ぐらい実施している状況でございます。 ◆矢沢孝雄 委員 分かりました。私の考えとしては、できる限り自分たち、地域でできることはなるべく自分たち地域でやっていただく。税金を投入していく先というのは、どうしても自分たちでは手が届かないところとか、例えば街路樹の高所作業に当たるようなところであったりとか、公共建築物を建てるとか、なかなか一個人とか、愛護会という少人数ではできないようなところに積極的には税金というのは投入する形が望ましい。そして、地域のコミュニティの形成にも、自分たちで行政の課題に関わっていくということも非常に大事なことだと思っていますので、そういう観点でコミュニティ、地域というものを考えてもらえればうれしいなとは思っています。そういった観点で今回の陳情も、できる限り愛護会を地域でつくっていくということが非常に重要だと思っていますので、そういった機運を自治会の方々と相談しながら支援していく取組を行政としてもしっかりバックアップしていただきたいと思います。 ◆石川建二 委員 今、愛護会の質問がありましたけれども、もともとこの地域は今までずっと、とにかくシンボルの並木ということで市も認定して、地域の方の誇りにもなっていた並木ではないかなと思うんです。そのための地域清掃というのも、地域の方、別に愛護会等がなくても御自分たちで自分の家の前を清掃するとか、相当の努力を払ってきたという前提があった上で、年も取ってきたし、そういう清掃も、家の前を掃くのもつらいんだというのがこの陳情の背景にあるのではないかと感じるんですね。  この問題は本当に厄介な問題で、ではどこまで行政でやればいいのか、そのすみ分けというのは非常に難しいと私も思いますけれども、少なくとも高齢化等によって、こうしたことがなかなか難しくなる。特に事業所のある地域などでは、事業所が地域協力という形でやっていただいている例をよく道路でも拝見します。ただ、ではこうした住宅地の中で本当にどこまで住民の方が清掃ということに責任を負わなければいけないのかというのは、非常に今後の悩ましい問題だと思うんですが、先ほど多摩区内での様々な相談が来ているんじゃないかという質問もありましたけれども、市全体でもそういうことが今後の課題になるのではないかと思うんですが、もし分かれば、市全体でこうした清掃に関する要望などがどのぐらい市に寄せられているのか教えていただけますか。  あわせて、街路樹の愛護会が全市でどのぐらいあるのか。また、純然たる住民の構成による愛護会というのがどのぐらい皆さんに協力いただいているのか、そういう実態を教えていただきたいと思います。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 市内の街路樹に対する御要望の件数及び街路樹愛護会についての御質問でございますが、まず街路樹に関して市民の方々から寄せられております要望の件数でございますが、今明確に落ち葉による苦情というカテゴリーでは分類をしておりませんで、樹木の剪定に関する件数というのはございます。樹木の剪定に関する年間の要望の数でございますが、1,141件、令和元年度の件数でございます。この中には、落ち葉に関さないものも含めております。また、もう一件の街路樹等愛護会の全市的な状況でございますが、現在1,148ブロック、全市で結成されております。この内訳のうち、事業者等によらない結成の数につきましては、本日、申し訳ございませんが、数の控えがございませんのでお答えできないということでございます。 ◆石川建二 委員 ブロックということでしたけれども、先ほども97ブロックを9団体でおやりになっているということで、1ブロック100メートルという単位のようですけれども、団体数としてはどのぐらいあるのか。今、把握されていますか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 団体数でございますが、ブロックとの相関関係が非常に複雑でございますので、この場ではお答えしかねるところでございます。 ◆石川建二 委員 いずれにせよ、先ほど宮前区の事例もありましたけれども、例えば、ここはまだ平らなところのよう――坂道もあるようですが、積もっていることによって雨の日などは滑るような、イチョウ並木なんかだともっと油を含んでいるので、滑ったら非常に危険だということがあります。そういった意味では、先ほど通行の安全に支障を来すようであれば、やはり管理者としての市の管理責任が出てくるというお話でしたけれども、そこら辺、地域の要望に合わせて、また実態に合わせて、例えば雨の多い時期だとか落ち葉が多い時期、もちろん樹種によって時期は変わると思いますけれども、そういう時期時期を見て行政も手助けをして、実際できないところ、危険だなという箇所に関しては現在も清掃をしているということでしょうか。それとも、あくまでもそれは地域でやってほしいということでしょうか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 市内の街路樹の清掃の件でございますが、まず街路樹の落ち葉、これが陳情いただきました箇所箇所によって問題がいろいろと異なってくるかと思います。先ほどお話に出ましたように、例えば歩道の根上がりが見えにくいですとか、そういう別の問題が浮き彫りになってくることもございます。そういった点で、安全面に支障があるところは現地を調査しまして対応してまいりたいと思います。  一方、落ち葉が大変でという要望につきましては、やはり路線もかなりございます。この要望一つ一つにただいまのところ、際限なくお答えしていくという体制は現在のところ取っておりませんので、引き続き街路樹の落ち葉の清掃につきましては、地域の皆様方の御協力をいただいてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 それが例えばできないところだとか、また、地域に住宅があまり張りついていない、そうした場所も道路ですからあるかと思いますけれども、そういったところも、住民が手の届かないところや、あるいは本当に担い手がなくて高齢化して、ごみ出しも大変だという御家庭だってあるわけですね。そういった意味では、そういったところでのきめの細かいサポートは、地元のなら道路公園センターに相談をすることが大切かと思うんですが、そういう相談の受付というか、そういうことを相談してほしいという市の視点を持つことは大切だと思うんですが、この辺、住民の皆さんからの相談窓口としての機能はどのようにお考えですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 住民の皆様からの要望への対応でございますが、各道路公園センターにおきましては、お電話をいただいたり、あるいは直接お越しになったり、そういった方々のお話を聞きまして、基本的には現地を調査して、その結果で市が行うべきところをお伝えしているところでございます。それぞれの場所に応じて、例えば道路の勾配も違いますし、そういったところでやはり市が行うべきところの優先づけをしながら、また、先ほどの地元の団体が結成されていないところには、結成に向けての支援に入っていくというのも市の役割でございますので、そういったものを併せて対応してまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 手の届かないところはぜひ御相談していただいて、ケース・バイ・ケースがあるとは思うんですが、対応を協議していただくということのようでした。もちろん、地域の方々でやっていただく担い手づくりを支援することも否定すべきことではないので、そこのところも進めていただく。ただ、大切なのは、こうした支援のグループをつくることも含めて、やはり安全に歩く環境をつくることは市の責任であるというところはちゃんと押さえた、責任の所在を明らかにしておくことが必要だと思うんですが、そこのところは歩道も含めて、安全管理の部分は市にあるということでよろしいですね。 ◎小山 道路施設課長 歩道等の交通の安全の確保につきましては、今後も現場状況に応じまして、適切に清掃をしてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 責任は市にあるというところは確認ができたと思います。  確かに、道路公園センターの仕事が多いですから、すべからくそれに対応するというのは、なかなか今の体制では難しい、そういう局面もあるかと思います。例えば、時期を限定して業者以外、それはもちろんお金のかかる話ですけれども、そういったことをやる。特に今、コロナなんかで職をなくしている方も大変多い中で、そうしたことも、経済対策なんかも含めて、昔で言えば失業対策というようなことがありましたけれども、清掃に民間の方の力を借りるということは検討されたことがあるんでしょうか。 ◎小山 道路施設課長 道路清掃につきましての御質問でございますが、道路清掃につきましては、通行環境の保全を目的としまして、委託にて実施しているところでございます。市内につきましては、おおむね年に1回を基本としまして、現場の状況に応じまして、清掃を実施しているところでございます。引き続き、現場の状況に応じまして、適切に清掃を実施してまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 道路清掃を民間委託でやられているのはよく存じ上げているんですけれども、歩道も含めて、先ほど道路清掃のときには歩道のものを車道に掃き出したり、植え込みに寄せたりというようなことを同時にされている、そういうシーンも私は見たことがありますので、自治体としてもやられていると思うんですが、その歩道の整備も含めて、もう少し頻繁に民間事業者さん、あるいはそうした事業を市として今、本当に職に困っている方ですとか、そういう方々に対しても職を提供するということも含めて、何かそういう事業として、市としておやりになる、そうした検討はされたことはあるんですか。 ◎磯田 建設緑政局長 今、委員のおっしゃられているのは、雇用対策としてこういう事業を展開されたらどうかという御質問でございます。それに関しては、今のところ、先ほどうちの道路施設課長からお話ししているとおり、まず安全安心の確保を最優先でやっておりまして、それについては委託であるとか、工事請負であるとか、そちらを最優先にしておりますので、現在のところ、清掃業務に雇用対策としての事業計画はしていないところでございます。 ◆石川建二 委員 それは全庁的な問題で、局長だけで御判断できるものではないとは思いますけれども、そんなことも含めて、やっぱり高齢化した地域や、あるいはどうやったら安全に通行できる歩道を管理するのかというところの知恵出しが今後求められるのではないか。今日はこの多摩区の路線の陳情でしたけれども、随所にこの問題があると思うので、それだけに、ここだけがよければいい、ここだけがこのようにすればいいではなくて、今全庁的な見直し、対応が迫られているんじゃないかと、今回の陳情を受けて切実に思いましたので、今後そうした対応も含めて、従来のやり方でやっていけるのかどうなのかというところも見直しを少しかけていただけたらと思います。これは要望で、伝えておきたいと思います。よろしくお願いします。 ◆かわの忠正 委員 私も皆さんと同じ論点ですけれども、ちょっと確認をしたいんです。この街路樹等愛護会、先ほど市内の団体数は言えないと言ったんですね。1,148ブロック。これは多摩区もそうですけれども、要するに、こういう街路樹等愛護会というのはここ数年、ここ3年、5年の間に増えているのか、減ってきているのかはどっちなんですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 街路樹等愛護会の結成の状況でございますが、ここ数年、傾向としては少なくなっている傾向でございます。 ◆かわの忠正 委員 一方、幸区でも幹線道路でも、今まで街路樹等愛護会を結成したのか、していなくて自発的に掃除したのか。でも、高齢化で、こちらの陳情書に書いてある方のように、だんだん5人、10人で掃除していたのが5人、3人減ってきてもうできないというところはあちこちにあります。これは全市的な問題だと思うんです。  この街路樹等愛護会を本市の考え方で説明して、機運が盛り上がれば結成させていきたいということですけれども、ここもそうですけれども、また全市的にも、先ほどほかの委員からもお話がありましたけれども、町内会・自治会でも、我々でも、あれっ、街路樹愛護会、公園の愛護会じゃないのというくらいの認識の低さがあるかと思うので、しっかりと広報していただいて、こういうところも愛護会をつくれるんですよと。また、町内会・自治会じゃなくて、路線で、ここからここまでとかという情報提供も今後さらに、今回されるということではあるので、これを機にいろいろな場面で広報していただきたいと思いますけれども、その点はいかがですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 街路樹等愛護会の担い手及び広報の点でございますが、こちらの当該箇所におきましても、今まで地元からの発議がないというお話でしたが、今回を機に町内会ですとか、そちらのほうに情報提供を行っていくという流れをつくっていこうと考えているところでございます。ほかの場所につきましても同様な動きを取ることができますので、また地域等の声を聞きながら、そういった形で街路樹等愛護会の制度の広報等には努めてまいりたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 ぜひお願いしたいと思います。それで、先ほど愛護会の要件で5人以上ということが出ていましたけれども、これは間違いないですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 街路樹等愛護会の設立についてでございますが、こちらは川崎市街路樹等愛護会要綱という要綱がございまして、この中におおむね5人程度で構成するものとなっております。 ◆かわの忠正 委員 この愛護会というものはどんどん多くしていったほうがいいわけであって、5人というのが逆にハードルになって、3人ぐらいならできるんだけれどもとか、2人とか、1人でも2人でもやってもらえるんだったら掃除していただいたり、ごみ袋でお金がかかっているという話もあるわけなので、出せるものがあったら出して、その代わりこういうやり方をやってくださいと、逆にアドバイスなり指導なりもあっていいかと思うんですけれども、そこの5人というのもおおむねということですから、5人以上でなければ駄目だということではないと思うんですけれども、状況に応じて、例えばこの路線だったら結構長いわけだから、ここからここまでならうちと向かいの奥さんでやりますよとか、そっちは誰もやらないけれども、そっちの先はAさん、Bさん、Cさんでやるよとか、何か少しずつでもできればいいと思うんですけれども、そこら辺の要件緩和についてはいかがですか。 ◎渡邉 多摩区役所道路公園センター整備課担当課長 街路樹等愛護会の結成に関する御質問でございますけれども、街路樹愛護会のおおむね5人程度という規制が地元に対して足かせになるんではないかということでございますけれども、実際に1人でやっていただいている路線もありましたりとか、なかなか5人に集まらないという声も聞いてはいるところでございますので、状況を鑑みまして、今後検討のある事項だとは考えてございます。 ◆かわの忠正 委員 ぜひ柔軟に考えて、一人でも多くの方に御協力いただける体制を検討いただきたいと思います。  最後に、3の現状のところで、当該路線もおおむね月1回道路清掃をやっていますよ、11月は2回やっていますよということかと思うんですけれども、これは7月、8月というのは、道路の汚れている状況はどんな感じなんでしょうか。 ◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 通常、たばこ、缶とか、そういうものが落ちている。そういうものを拾っていくという状況で、通常のごみを道路清掃のほうでピックアップしているという状況でございます。 ◆かわの忠正 委員 落ち葉の多い時期が11月で、11月は2回実施しているという現状というのがあるので、どこかのごみの少ない月を移動して、12月を2回やるとか、そういうような工夫というのはできるのかどうなのかと思ったんですけれども、そこら辺はどんな感じでしょうか。 ◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 現状、ここの路線に関しましては、先ほど述べたとおり、当陳情以外は特に要望等が出てきていなかったところでございますが、現場を適切に見させていただいて、そういうごみが少ない時期に何かできないかとか、そういう要望もしていただきたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 道路公園センターさんはよく道路パトロールされているので、そういう観点でも状況を見ていただければと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 ○市古次郎 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ、取扱いについて御意見をお願いいたしたいと思います。  自民党からお願いいたします。 ◆矢沢孝雄 委員 今回、当該路線に関しての陳情をいただいたんですけれども、全市に関わるお話だと受け止めさせていただきましたし、そういった意味では、議会での議論も必要になってくるのかなとは思いました。ですが、質問でも確認させていただきましたが、やっぱり安全性の部分で大きな問題があるのであれば、落ち葉のみならず、私は例としてケヤキを出しましたけれども、そういった歩道の安全性、車道の安全性、こういった部分の改善は必要になってくるかと思いますが、道路公園センターの道路を管理する数のお話もありますし、なるべく地域の方々で行えることは地域でやられていく、そういった姿が望ましい形だと思っておりますので、繰り返しになってしまいますけれども、できる限り地域の愛護会の設立に向けて支援をしていっていただきたいと思っております。全市的なお話でもあるんですが、この陳情の要旨を見る限り、菅のお話になってきますので、この陳情の内容に関しては十分に今定期的な清掃を行っているということで、自民党としては不採択でお願いいたします。 ○市古次郎 委員長 公明党さん、お願いいたします。 ◆かわの忠正 委員 私どもも、この話はここだけではなくて全市的な話だとも思っております。先ほど申し上げさせていただいたとおりです。陳情者の方のお気持ちも十分よく分かるところではあります。取扱いをどうするかなという部分、逆にちょっと悩んじゃうところですけれども、ここの地域について川崎市として責任を持って清掃処理という要旨だと、逆に言うと、ここでやっていることを全市やれということになるかどうか、趣旨採択云々ということも考えるとちょっと。ただ、川崎市としては街路樹等愛護会で、市民の方の協力をいただいていくということでもあるので、不採択か継続か悩んでいるところが今あるんですけれども、一旦継続で。 ○市古次郎 委員長 みらいさん、お願いいたします。 ◆露木明美 委員 陳情者のお気持ちとか現状とか、そのとおりだと思いますが、市のほうも道路公園センターで、実際には地図の中にある、本当にすぐそばに道路公園センターがあって、毎日この辺は通っているんじゃないかなと思います。そういったことも踏まえて、日頃からいろいろ周っていただいていると思いますけれども、危ないようであれば、また落ち葉がたくさんたまっている状況であれば、多分やっていただけるんじゃないかと思うし、その必要があれば申し出てやっていただく場面もあるかと思いますので、そうではない場合は、それが進まないときであっても、日頃から、地域の方が自分たちの目の前の道路等は清掃していくのが筋ではないかなと思います。できる限り、地域のことは地域で解決できるようにしていく。そのために愛護会があるということも今回勉強させていただきましたし、そういったことを今後広めていただくということもお聞きしましたので、そういう方向で進んでいくといいんじゃないかなと思いますので、私も不採択に。 ○市古次郎 委員長 共産党さん、お願いいたします。 ◆石川建二 委員 まず、管理責任は市にあるということが今日明確になりました。それと同時に、今いろいろ地域の協力を得られるかどうか。市がちゃんとコーディネートするというのも一つの責任の取り方かなとも思っています。大切なのは、やはり今まで住民の方は恐らくこんなこと言わないで、本当に協力してくれたというか、自分たちのまちをきれいにすることに何の意見もなかった、協力してくださっているんだと思います。それがどうしても駄目だから、今回こういう陳情に結びついたという住民の気持ちを受け止めるためには、やっぱり道路公園センターや市がそうした相談に乗って、地域ごとに解決の仕方が異なるのは理解ができましたので、私に言わせれば、民間事業者への協力も仰ぐことも含めて、ぜひ地域に寄り添った改善策を導き出していただきたいと思います。という観点で言えば、今後見守っていきたいということで継続で、ぜひそれぞれの努力を求めていきたいと思います。継続でお願いします。 ○市古次郎 委員長 月本委員、お願いいたします。 ◆月本琢也 委員 私は、今日、皆さんが言っているように、全市的には街路樹等愛護会のもう少し積極的な設定というか、私も以前、質問でもこの件はお話をさせていただいたんですが、やっぱり市民側から手を挙げるところに乗っかっているだけではなくて、もう少し地域に入り込んでやっていくというのも必要なのかなとは思います。今回、実際要望が上がってきていなかったよということになりましたので、もう少し広報の機会、あるいは、たとえ落ち葉の清掃でもしお困りがあれば、道路公園センターなどからもう少し声が挙がってきていてもいいのかなというところは実際にあるのかなと。  ただ、声が上がっていないからどうなのかというところも、実情の把握としてはなかなか難しいところもあるかと思います。ただ、道路というのは市民の共有の財産で、当然、自分の家の前の公道という話になってくると、やっぱり目の前のところというのは、その方が一番利用されているということになりますので、そこは陳情の要旨の市が責任を持てというのは、僕は改めて在り方を考えていかなければいけないのかなというところで、ここにはなかなか賛同できないところなので、不採択か継続か、私も公明党さん同様に迷っているところです。ただ、愛護会関係のことも、もう少し地域の中に入って協議をしていく機会とか、そういったところも含めていくと、取りあえずは継続で扱わせていただきます。 ○市古次郎 委員長 秋田委員、お願いいたします。 ◆秋田恵 委員 大変勉強になりました。ありがとうございます。あとは、愛護会の制度に関してで言うと、活動の支援をするということなので、制度に関してこの資料だけで判断できない。勉強不足で申し訳ないんですが、支援をする場合は制度として完成度が高いほうがいいと思いますので、制度の内容を、いつつくった制度なのか、いつ見直しされたのか、今、私の知識ではないんですが、現代に合うように、今後の未来に合うように、内容を見直して調整してから、広報活動をしていただいて、地域に関する関心を、これを機に年代関係なく、住んでいる方に限定するのは、これからの時代ナンセンスかなと個人的には思っているんですけれども、住んでいない地域から見ると魅力的な資源でもあると思いますので、ちょっと視野を広げつつ、未来に向けて制度の見直しを市の役割として果たしていただきたいというところに期待したいと思っています。  この陳情に関しては、市として責任を持って清掃処理をお願いいたしますという陳情に関しては不採択でお願いします。 ○市古次郎 委員長 継続審査との御意見と不採択との御意見がそれぞれございます。ここで、もう一度だけ確認させていただきます。自民党さん、不採択で変わりないでしょうか。 ◆矢沢孝雄 委員 はい。 ○市古次郎 委員長 公明党さん。 ◆かわの忠正 委員 先ほど、どっちか迷っているとお話ししましたけれども、他会派の御意見も聞きまして、もう1回これで見直して、うちも不採択で。 ○市古次郎 委員長 みらいさんは。 ◆露木明美 委員 不採択で。 ○市古次郎 委員長 共産党さんは。 ◆石川建二 委員 継続で。 ○市古次郎 委員長 月本委員。 ◆月本琢也 委員 私も不採択か継続かで迷っているところだったので、趣旨としては、この路線に関しての陳情ですので不採択でお願いしたいと思います。 ○市古次郎 委員長 秋田委員は。 ◆秋田恵 委員 不採択です。 ○市古次郎 委員長 それでは、継続審査が先議となりますので、まず継続審査についてお諮りいたします。  「陳情第69号 市道の車道と歩道の落ち葉の清掃に関する陳情」につきまして、継続審査とすることに賛成の委員の挙手をお願いいたします。                 ( 挙手少数 ) ○市古次郎 委員長 挙手少数です。よって、次に、本件につきまして採択することについてお諮りをいたしますが、よろしいでしょうか。  先ほど継続審査との御意見でした共産党さん、改めて取扱いについての御意見を伺えますでしょうか。石川委員。 ◆石川建二 委員 全市的な問題もあり、また、今後の地域課題としても重要な課題だということで、趣旨採択でお願いしたいと思います。 ○市古次郎 委員長 それでは、採決に入ります。「陳情第69号 市道の車道と歩道の落ち葉の清掃に関する陳情」につきまして、趣旨採択することに賛成の委員の挙手をお願いいたします。                 ( 挙手少数 ) ○市古次郎 委員長 挙手少数です。よって、本件は賛成少数により不採択とすべきものと決しました。  本件のみの傍聴者の方、審査は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 次に、陳情の審査として、「陳情第70号 自然災害発生時の公園の安全性確保に関する陳情」を議題といたします。  なお、関係理事者として、まちづくり局から重森宅地企画指導課長、麻生区役所道路公園センターから安田整備課長が出席しておりますので、御紹介いたします。  それでは、まず事務局から陳情文を朗読させます。 ◎長根 書記 (陳情第70号朗読) ○市古次郎 委員長 次に、理事者のほうから説明をお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 それでは、「陳情第70号 自然災害発生時の公園の安全性確保に関する陳情」につきまして、矢口みどりの保全整備課担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 みどりの保全整備課担当課長の矢口でございます。それでは、陳情第70号につきまして御説明申し上げます。  お手元のタブレット端末の1(3)陳情第70号(資料)のファイルをお開きください。  画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。今回の陳情箇所について御説明いたします。  資料左側上段の1、陳情箇所の概要及び2、公園平面図を御覧ください。図面で緑色に着色してあるところが陳情箇所である麻生区の千代ヶ丘5丁目公園でございます。千代ヶ丘5丁目公園は、有楽土地株式会社による開発行為により本市に帰属されて、昭和53年4月10日に開設した面積659平方メートルの街区公園でございまして、主な公園施設としましては滑り台、鉄棒、砂場、ベンチ、水飲み場などでございます。公園の主な特徴としましては、公園内の広場はおおむね平坦でございますが、公園の北側は斜面となっており、その斜面の上には市道千代ヶ丘110号線が通っております。  次に、資料左側下段の3、現況写真を御覧ください。この写真は、令和2年12月18日に撮影した写真でございます。  次に、資料右側上段の4、公園内の擁壁及び法面の現状についてを御覧ください。公園内の北側の斜面は、最も高いところで高さ約8メートルでございまして、下段は高さ約5メートルのブロック擁壁で、その上段は高さ約3メートルののり面となっております。のり面の上部は道路となっております。この擁壁及びのり面は、昭和53年に完了した開発行為における造成工事で整備されたものでございまして、これまでに擁壁やのり面において大規模な工事は行っておりません。平成28年度に公園周囲の管理柵更新工事を実施いたしましたが、この際も擁壁やのり面に異常はございませんでした。擁壁及びのり面の点検は、年に2回、遊具やベンチ等の安全点検時に合わせて目視等で行っており、これまで擁壁の亀裂や、のり面の表土の流出等は確認しておりません。のり面の維持管理につきましては、年1回除草を実施しております。過去5年間、平成28年度から令和2年度において、当該擁壁やのり面に関する御要望は、本件以外に受けていない状況でございます。  次に、資料右側下段の5、土砂災害警戒区域(イエローゾーン)指定状況を御覧ください。当公園にかかるイエローゾーンは、公園西側の住宅地と一体となっており、当公園にはその一部がかかっている状況でございます。  次に、資料を1枚おめくりいただき、資料の3ページ、左側6、土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律、いわゆる土砂災害防止法についてを御覧ください。土砂災害防止法の概要と目的につきましては、危険箇所の周知や避難の促進などの主にソフト対策により、土砂災害が発生した場合に生命・身体の保護を目指すものでございまして、神奈川県が土砂災害警戒区域、いわゆるイエローゾーン及び土砂災害特別警戒区域、いわゆるレッドゾーンを指定しております。  続きまして、土砂災害警戒区域、いわゆるイエローゾーンの概要について御説明いたします。イエローゾーンの指定対象及び指定範囲につきましては、資料の図表のとおりとなっております。イエローゾーンに関する市の責務につきましては、避難情報の伝達及び土砂災害ハザードマップの作製、周知などの警戒避難体制の整備となっております。主な制限につきましては、イエローゾーンにつきましては特段の規制はございませんが、売買の際に重要事項として説明義務がございます。また、崖の所有者におきましては、崖の安全対策等の義務はございません。  次に、資料右側上段の7、川崎市内における指定の状況(令和2年12月末現在)を御覧ください。本市におけるイエローゾーンの指定の状況でございますが、麻生区におきましては306か所となっております。  次に、8、公園内に土砂災害警戒区域(イエローゾーン)が指定された要因を御覧ください。神奈川県によりますと、当公園北側の斜面の一部が、傾斜度30度以上で、高さ5メートル以上となっており、かつブロック擁壁の上にのり面が高さ2メートル以上あるためとのことでございます。  次に、9、土砂災害警戒区域(イエローゾーン)を対象外にすることについてを御覧ください。一般的に、イエローゾーンは地形条件等により指定されるため、地形に変化があるなど、指定条件を満たさなくなったと認められた場合には、神奈川県により区域の見直しが行われる場合があるとのことでございます。  次に、10、陳情の要旨に対する本市の考え方についてを御覧ください。現状を踏まえた本市の今後の考え方についてお示ししております。現段階では、本市の公園内において、土砂災害警戒区域(イエローゾーン)の対象外とする目的で、斜面等の工事を実施する予定はない状況でございます。また、当公園におきましても、現在、当公園の斜面に、擁壁の亀裂や、のり面の表土の流出等の異常はございませんことから、補強等の工事を行う予定はない状況でございます。そのため、引き続き年に2回、遊具やベンチ等の安全点検時に合わせて目視等で擁壁及びのり面の点検を行い、異常の早期発見に努め、問題があった場合は速やかに対応策を講ずるなど、公園の安全を確保してまいります。  資料の説明は以上でございます。
    ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。  ここで、1時間を経過するため、換気のため、休憩をいたしたいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○市古次郎 委員長 およそ5分休憩いたします。再開は12時15分といたします。よろしくお願いいたします。                午後 0時10分休憩                午後 0時15分再開 ○市古次郎 委員長 それでは、まちづくり委員会を再開いたします。  先ほどの陳情第70号の説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、併せてお願いいたします。 ◆月本琢也 委員 御説明ありがとうございます。視察をさせていただきまして、私も麻生区の選出議員なので、地元でよく通る場所でもありますので、確認の意味も含めていろいろ伺っていきます。  今、イエローゾーンの指定は、広島の豪雨災害が契機になって全国的にこういった流れがあるということで、啓発的な意味合いが非常に強いというのが多分根幹なのかなということで、私もこれまで議会の中で、このイエローゾーンの指定とか対応については何度か協議をさせていただいたところですが、一般的な確認も含めて、従前、急傾斜地崩壊危険区域があって今はイエローゾーンということで、それぞれ原因地対策と被害地対策ということで、指定の仕方、在り方というのは多分違って、ここはイエローゾーンには指定されているけれども、急傾斜地崩壊危険区域には指定されていないという認識になりますが、それぞれ対策の手法というのは異なると思うんですけれども、改めて対策の手法の違いについてお聞かせください。 ◎重森 まちづくり局宅地企画指導課長 今、委員から御質問がありました急傾斜地について先に御説明させていただきます。急傾斜地崩壊危険区域につきましては、要件的には今回議論になっているイエローゾーンと同じような形で、地形的に30度以上、高さ5メートル以上というところはございます。それに加えまして、急傾斜につきましては、崖下に居住の張りつきという要件がございます。こちらの急傾斜につきましては、地元の住民の方々からの申請に基づいて、県が要件に合えば指定をする。対策ですけれども、基本的には急傾斜につきましては、ダイレクトに斜面地についての対策をするということで、待ち受け擁壁ですとか、のり枠というような形で、崩壊を直接防護するというような事業でございます。こちらについては、基本的に工費はこちらで賄うということで、要件に合えば、少しお時間はいただくんですけれども、県が主体になって対策を取るという形でございます。  続きまして、イエローゾーンにつきましては、同じように角度30度、高さ5メートル、あと、2ページ目の左にございますけれども、崖だけではなくて、崖上端から10メートルと、下端方向につきましては、崖の高さの2倍の距離の区域をイエローゾーンとして県で指定します。こちらにつきましては、特に住民の方からの要望がなくても、地形的な要件で県のほうが指定するという形になってございます。こちらにつきましては特に対策というのは、委員からもお話がありましたように、ソフト対策ですので、ここは崖をどうしろということではなくて、万が一土砂災害が発生した場合に被害が生じる可能性があるので、警報等が出たら速やかに避難してくださいということで、実際にハード整備というようなものではないといった違いがございます。 ◆月本琢也 委員 御説明ありがとうございます。私も当初、イエローゾーン、レッドゾーンの指定のときにやり取りをさせていただいたときに、イエローだ、レッドだというと、先ほど急傾斜地崩壊危険区域と同等、あるいは同じようなものなのかと思いながら、そこの部分で違う部分の解釈がある、かつイエローゾーンということは、啓発的要素が強いんだけれども、中身がよく分かりにくいというのが一般的な感覚なのかなと思います。  イエローゾーン、今ここは公園部分が指定されていますけれども、イエローゾーンに指定されている市内の公園の数というのはお分かりでしょうか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 イエローゾーンに指定されている公園の数でございますが、川崎市内におきまして233ございます。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。今回、陳情があるのは、隣が有楽自治会館ということで、この陳情文にある、当然災害が起きた場合に、自治会館の横に公園があれば、公園等で炊き出しをやったり、何かやる用途として使う可能性があるのかなと思うんですが、公園のうち、隣が自治会館のものというのはどれぐらいあるか、もし分かればお教えいただきたい。あと、イエローゾーンに今指定されている町内会・自治会の会館があれば、それも併せて、数を中心に教えていただきたい。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 公園に隣接して自治会館があるところの件数でございますが、本日、用意がないため、こちらでお答えができない状況でございます。  もう1件、自治会館がイエローゾーンにかかっているところでございますが、こちらにつきましても、今把握がございませんので、お答えができない状況でございます。 ◆月本琢也 委員 資料がないということなので、先般、現地の視察をさせていただいた際に、今御説明で亀裂があった場合等については、異常がないかの点検等を行っていくということで、擁壁の亀裂はないですよということだったんですが、現地を視察させていただいたところだと、つなぎ目の目地の部分が少し亀裂が入っているかなと素人目には見えるんですけれども、擁壁の部分なのか目地の部分なのかはちょっとというところもあるんですが、そういったものを目視した上でどんな点検を、ふだんの点検の内容と、もしさっきのようなちょっとした異常があった場合の改めての点検の内容を教えてください。 ◎安田 麻生区役所道路公園センター整備課長 擁壁の点検でございますけれども、先ほど申しましたとおり、擁壁のほうにクラックが入っていないか、または上の土が流れてきますと土砂が流れてきますので、そういうものはないかとか、あとは擁壁自体が膨らんできていないかとか、そういうところを点検の箇所として見ております。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。今、例えば仮に擁壁に亀裂が入っていたりとか、今土が流れてきているということがあった場合は、これはどういう対処をされるのか。仮の話ですけれども、そういった場合はどういった行動をされるのか伺います。 ◎安田 麻生区役所道路公園センター整備課長 これも一般的な話になってしまいますが、まずどのくらい危険なのかを把握しなければいけませんので、職員の点検に併せて業者による点検等をすると思います。あわせて、危険性があるとすれば前のところを使用できないように安全対策するとかをまず行って、調査しながら擁壁を組み直すですとか、そういうことをするような形になると思います。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。昨今、予算がないないという話がよく出ている中で、扶助費の増大で投資的経費がなかなか増えないという状況で、もしこれが仮に亀裂があって、すぐに直さなければいけないなという判断になった場合というのは、予算がないから先送りですよというわけにはいかないのかなと思うんですけれども、そういった緊急対応的な予算のつけ方というのは、ここで仮にそういったところが発見された場合に、速やかにできるというようなスキームはあるんでしょうか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 各区で管理いたします公園につきましては、公園の中で緊急工事といったものを年間で発注しております。これによりまして、緊急時の対応については対応させていただいているところであります。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。緊急のときはとにかく発注はできますよということで、まめに点検をされているということは確認をさせていただいたんですが、実際に今回、有楽自治会として自治会から陳情が上がっているということで、隣が有楽自治会さんの会館でもありますので、そういった意味では、自治会さんとこれまで災害対策も含めてですが、公園の管理を含めていろいろなやり取りをされていると思うんですけれども、この件について自治会さんとのこれまでのやり取りはどういうものがあったのか、教えてください。 ◎安田 麻生区役所道路公園センター整備課長 特に擁壁とか、そういうところについては、今まで話合いというか、要望はありませんでした。防災倉庫の設置についてやり取りがございましたが、そのほかは近いところではございません。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。防災倉庫を設置する場合というのは、これはイエローゾーンが指定されていてもされていなくても、防災倉庫の設置は可能であるということでよろしかったですか。 ◎安田 麻生区役所道路公園センター整備課長 可能であると思います。設置しているのがイエローゾーンの指定の前だったと思いますので、その辺の時間差はありますけれども、イエローゾーンに指定されているからだめということは規定していないところでございます。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。そこのイエローゾーンの指定、レッドゾーンの指定というのは国の方針もあって、まず啓発をしていかなければいけない。可及的に速やかにというところで、国から指示があって県で指定されている制度だということは理解しているんですが、その先にどういった支援を検討していくのか、先ほどの急傾斜地崩壊危険区域との違いもありますので、そこの制度上の部分というのは、まだ指定した後、これからどのように変わっていく、レッドゾーンはまだ指定をしていっている段階でもありますから、そういった意味ではイエローゾーンに対する対策という打ち方も、まだ国としての照会で示してくるのか、これからまた状況が変わってくるのかなと思います。  ですので、逆に公園は子どもたちが遊ぶ場所でもありますし、今回は隣が自治会館ということですから、災害時に地域の拠点となってくる場所でもございますので、こういった指定のある部分については、これは今回、自治会館はイエローゾーンにかかっていないですけれども、隣が公園ということでもありますので、その辺、さっき数字は出せないということもありましたので、改めて公園の位置づけと場所、自治会館との関係とか、あと、町内会館のほうは市民文化局の所管になってくるのかなと思うので、そういったところとも協議をしていただきながら、有楽自治会さんから今回こういう話が上がってきているということを契機に、その辺も調査をしていただいて、不安に感じる要素の部分というのを除去していくためには、地域との話合いとか情報の共有というのは必要になってくると思いますので、その辺も引き続き注視をしていただければと思います。 ◆矢沢孝雄 委員 御説明ありがとうございました。私も月本委員と重なる部分がありますけれども、まず、市内でイエローゾーンに指定されている公園が233か所ということだったんですけれども、麻生区ではイエローゾーンが全部で306だったんです。麻生区の中で言うと、233か所のうち、どれぐらいの公園がイエローゾーンに指定されているんですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 麻生区内の公園でイエローゾーンに指定されている箇所数でございますが、113か所でございます。 ◆矢沢孝雄 委員 かなりの数が麻生区で占められているということが分かりました。土砂災害の防止法の中でのイエローゾーンに関しては、警戒避難体制の整備が市区町村に義務づけられていると思うんです。警戒避難体制の整備というのは、市区町村に義務づけられているという文言、具体的な内容というのはどういう整備が義務づけられていて、川崎市の取組状況はどうなんですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 イエローゾーンの中の警戒避難体制についての御質問でございますが、この中で一つが川崎市地域防災計画におきまして、情報伝達や警報の発令及び伝達、避難施設や避難経路、避難訓練の実施、要配慮者利用施設の入所、そして救助に関する事項を定めることとなっております。 ◆矢沢孝雄 委員 一つだけ、そういうことが義務づけられていて、それぞれの内容に対しての川崎市の今の取組状況を教えてください。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 先ほどの事項に漏れがございました。失礼いたしました。ハザードマップの配布等も義務づけられているところでございます。こちらのハザードマップの配布は現在対象地域に行っているところでございます。  加えまして、先ほどの災害時の要支援者施設の避難確保計画の作成というのが各施設に義務づけられておりますが、そういった施設から避難計画の提出を受けているというのが現在の状況でございます。 ◆矢沢孝雄 委員 イエローゾーンというのは、どうしても機械的につけられてしまっていて、宮前区においてもかなりの数が指定されているわけですけれども、今までの質問があったのか記憶していなくて申し訳ないけれども、イエローゾーンの中のレッドゾーンの指定案は麻生区に出ていると思うんですが、ここに関しての状況というのはどうでしょうか。 ◎重森 まちづくり局宅地企画指導課長 川崎市内におきましては、現状では多摩区のみレッドゾーンが指定されているんですけれども、続きまして川崎区以外の5区について、今、案という形で出ているんです。そちらについては今年の夏場に、基本的には今まで指定をかけるに当たっては、皆さんにお集まりいただき、県が主催して説明会という形態でやっていたんですけれども、今年度におきましては、コロナの状況ということで、基本的には個別の予約制で説明会をさせていただいています。指定状況というところですけれども、これは案という形でですので、総数とか、そういった統計的なものを押さえるという状況にはなっていないので、すみません。 ◆矢沢孝雄 委員 ちょっと聞き方がまずかったですけれども、この千代ヶ丘5丁目公園は、レッドゾーン指定案、まだ正式決定ではないにしろ、インターネット上では見られると思うんですけれども、指定案においてはどうなのか。 ◎重森 まちづくり局宅地企画指導課長 こちらの区域につきましては、資料の2ページ、右下にございますが、こちらの区域についてはレッドゾーンの指定は予定されてはおりません。イエローゾーンのみでございます。 ◆秋田恵 委員 確認ですけれども、ここは支援をするためのものか、法の中に支援というところはあるんですか。教えてください。  土砂災害防止法というものの目的が、国民を守るためにやっているものなのかなと思ったんですけれども、支援について何か明記、もしくは方向性が決まっているのか教えてほしい。 ◎重森 まちづくり局宅地企画指導課長 イエローゾーンの区域につきましては、基本的には、この区域に住まわれている方々につきまして、ハザードマップ等の周知を図っていまして、基本的には大雨とか、そういった警報のときについては逃げてくださいねということで、こちらのところについて特に土地利用があるときに支援をするとか、崖を押さえるための支援方策といったものは存在はいたしません。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。市の役割も、先ほど他の委員から質問があったように、そのときの答弁であったように、ソフト対策なのかなと。国も市も役割としてはソフト対策をするために今動いているのかなと理解したんですが、そこは合っていますか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 はい、ソフト対策でございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。ソフト対策が必要であるというイエローゾーンの指定を、イエローゾーンに指定された地域の方々に対して市はどういうふうに説明をされてこられたんですか。 ◎重森 まちづくり局宅地企画指導課長 イエローゾーンのみならず、レッドゾーンの指定につきましても、基本的には神奈川県が指定するものでございますので、一義的に最初に指定に先立って説明会を行うんですけれども、その中で法の趣旨ですとか土地利用には規制がないというような形で、あと基本的にはイエローとレッドの違いですね。イエローゾーンについては、まずは逃げてください。レッドゾーンのところについては、もし土地利用するのであれば、土砂に対抗できるような建築物を造ってくださいねというようなことで、その辺、確かにイエロー、レッドという形で色分けはあるんですけれども、そこのところの間違いがないように、そこのところはできるだけ丁寧に説明しているということ、あと、私ども川崎市のほうも、防災フェアとか、そういったものを活用して、こちらの区域の意味合いとか、そういったものは丁寧に説明するようにしてございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。指定する前の説明があったのかなと思うんですけれども、指定した後に初めて自分も関係ある問題なんだと認識する市民の方も多いと思うので、イエローゾーンまで指定された後にレッドゾーンとイエローゾーン、どちらでもいいですし、どっちもやってほしいんですけれども、指定された人たちに市が説明した事例はあるんですか。例えばあったとしたら、どういう方法で説明されたのか教えていただけますか。 ◎重森 まちづくり局宅地企画指導課長 基本的にハザードマップを作るだけではなくて、私どもはイエローゾーンの方々に対しては、各戸にポスティングをさせていただいて、そちらの方々が区域に入っているということが分かるような周知活動をいたしております。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。この制度への理解は、私もすごく頭を使って頑張って理解しているんですけれども、イエローゾーンに指定されましたというのがもしポスティングされたときに、深く理解する前にびっくりされるほうが先立ってしまうのではないかなと思いますので、国民を守るために国がやっている事業で、ソフト対策が必要である。自分たちは何をしなければいけないのか正しく理解できるように、そこに住んでいらっしゃる方ですとか、そこの土地を所有していらっしゃる方目線の優先順位にしたソフト対策の表現を工夫していただけたらいいのかなという気がします。  コロナの最中なので対面というのは難しいと思いますので、非接触手段、文書ですとか電話での対応ですとか、そういった形になってくると思いますので、やはり難しいかとは思うんですが、国民を守るため、市民を守るためのソフト対策として何をしたらいいのかというのを、不安が安心につながるような役割を市のほう、区のほうで連携してやっていただきたいなと感じました。 ◆石川建二 委員 確認も含めて幾つかお聞きしたいんですが、まず、この指定の理由、ここにも傾斜度が30度以上で高さが5メートル以上の崖地を擁するということ、ブロック擁壁の上にのり面が高さ2メートル以上あるということで、公園の下端から擁壁の高さがあるということでありますけれども、それも含めて5メートル以上の崖地だから、擁壁の形状は別としても、5メートル以上となっておりというところは現在の擁壁も含めての話なのか。  また、ブロック擁壁の上にたしかのり面がありましたけれども、場所場所によって傾斜が違ったと思います。坂道が上になればなるほど、のり面の傾斜も急になりますが、あそこのところが、いわゆる形状的に判断すると、イエローゾーンだよということに、この2つが合わさっているのか、それとも一番肝のところはどこなのかというのを教えていただけませんか。 ◎重森 まちづくり局宅地企画指導課長 今、石川委員がおっしゃったのは、基本的に全体が擁壁に覆われていないので、何が原因になってイエローゾーンの指定になっているかというお問合せかと思うんですけれども、基本的には、こちらの区域については担当課長から説明がございましたように、この公園自体、開発、宅地造成の許認可を取ってございます。ですので、基本的に全体が擁壁で覆われていれば、県に問合せた結果、基本的にはかかっていなかっただろうけれども、今回については擁壁の上面にのりが残っているので、こののりの高さが2メートル以上あるので、そこののりの表面が何も覆われていない、そのことをもってイエローゾーンの指定をしたということを確認してございます。 ◆石川建二 委員 のり面のところの対処策としては、何か講ずることが今の技術ではできるんでしょうか。それとも全面的にあれを変えなければ改善ができないのか。イエローゾーンから外れる外れないというよりも、のり面の処理として技術的にはどんなことが考えられるのか教えていただけますか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 現在ののり面のところの対応策の幾つかの事例でございますが、例えばこの斜面等で行っている工事としましては、アンカーボルトを地中に打ち込みまして、その土の動きをセーブするような手法、あるいはのり枠工事ということで、よく斜面地で見ますようなコンクリートで枠取りしましたのり枠工などの工事の手法がございます。 ◆石川建二 委員 アンカーボルトというのは、別にコンクリート等で覆わなくても、何か押さえみたいなのがあって、それをアンカーボルトで固定するという手法ですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 アンカーボルトを用いた工事でございますが、市内の特別緑地保全地区などで工事の実績がございまして、アンカーボルト及びそれを結束する金属のもので固定をしているような工事でございまして、場所に応じては現地の地形のまま、木も少し処理をした形で現存のものの植生を残したまま工事をする手法という形になっております。 ◆石川建二 委員 そういう工事は、実際は技術的には可能だということですね。  それと、何よりも住民の方が今回陳情に及んだ、恐らくこれが一つの理由になるだろうと思われるのが、先ほども他の委員からもありましたけれども、災害のための準備をするときに、どうしてもこのイエローゾーンというか、こういう傾斜地を抱えているところには、災害の一時避難所としてはふさわしくない、いわゆる何かあったら待機する場所になっているわけですから、そこを自治会としても使うわけにはいかないのではないかと。自治会館が近くにあることから、もしここが使えるようになれば、災害時にも様々な活用の方法、また安全に皆さんが避難する一つの糸口になるということがあって、災害時にとても使いたい土地だと思うんですね。  もし擁壁そのものが実際に災害時に大丈夫だよ、崩れることはないというような一つの基準を満たしていれば、少し安心して使えるのかなという気もするんですが、45年ぐらい前から造成がされているかと思いますけれども、そのときの基準と現在の基準と変更があったかどうか分かりませんけれども、今の基準に照らしても、この擁壁は一定の地震があったときでも大丈夫だよ、基準は満たしているよということになるんでしょうか、それとも何か改善が必要なんでしょうか。 ◎重森 まちづくり局宅地企画指導課長 今、委員からのお話としては、まず、イエローゾーンのところなので、安全対策というようなお話が大きくはあったかと思うんですけれども、こちらにつきましては、イエローゾーンに指定されていまして、ここは基本的に、この斜面が危険であるとか崩れやすいよということではなく、まずは崩れた場合に影響がある範囲ということで指定されていますので、ちょっと意味合いが違うのかなということは申し上げさせていただきたい。  あと、この石積みについては、基本的に開発、宅造でやった石積みが崩れたというようなことは私どもは把握してございません。もし大規模地震等で、こういった開発、宅造とかの基準に基づいた石積みが崩壊するというようなことについて、多発するとか、そういったことがあれば、基準の見直しというようなことが行われるかと思いますので、こういった石積みの基準の改定といったところは、今まで聞いたことはないので、特に今の基準に照らしてどうかというと、すごく古い時代のものなので、当時の許可図面はないんですけれども、ほぼ現在に準拠しているのではないかと考えてございます。 ◆石川建二 委員 今の石積みの安全性ということで、専門家の方もいらしているので聞きたいんですが、どのぐらいの地震に耐えなければならないというようなことになっているんでしたか。災害時に使える場所なのかどうなのかというのは地元としては大変重要な点だと思うんですが、あの設計というのは、どのぐらいの地震に耐えられることを前提として設計されているんですか。 ◎重森 まちづくり局宅地企画指導課長 開発、宅造におきまして、石積みについて地震の検討というのは項目としてはございません。そちらについては、RC、鉄筋コンクリート擁壁で5メートル以上のものについては、地震時の検討は行っているんですけれども、その基準としてはなぜかと申しますと、多分予測として鉄筋コンクリート擁壁についても5メートル以上という形がまず検討には、土台はあるんですけれども、石積みも基本的には5メートルを超えるものは構造的にないので、多分そういった検討項目というのはないのではないかと考えてございます。 ◆石川建二 委員 なぜしつこく聞くかというと、前の台風で、それは地震ではなくて大雨によって住宅地の石積みが、ちょうど同じような構造なんですけれども、崩れるという事故がありました。そこは宅地造成によって造られた石積みでしたので、本当にこれは起きないことではないなというのを私は肌身で感じているもので、もしそこが崩れてしまったらば、そういう時期に公園で遊んでいるかどうかは別としても、やはり生命、財産に関わる。大家さんは市なわけですから、そこの安全性というのは、より確実に新しい知見で確認すべきではないかなということを強く思うんです。  そういう基準もないということであれば、そういう説明だけでは地元の方の安心を得ることはなかなか難しいかと思いますけれども、安全性を高める対策なり、また手法なり、あるいは現在では、この時点では大丈夫だというようなもう少し突っ込んだ検証、専門的な検討というのはできないものなのでしょうか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 公園におきましては、定期的に職員がパトロールを行いまして、異常がないか、前回の点検事項と変わった事項がないかという面で点検をしております。まず、そこで不具合ですとか、そういったものが起こって確認しましたら、その次には専門的な調査等が必要になるかと思いますが、まずは変化がないというところの確認をして、変化があるところからの対策を第一に進めていくべきだと考えております。 ◆石川建二 委員 擁壁同士の亀裂なども、それは擁壁を接着しているものの劣化だというようなことで、ただ、はた目から見ると、何となく隙間が開いているのではないかというような不安も皆さんお持ちになると思いますので、そこら辺の検証というのはしっかりやってほしいということ。  それが安全性であれば、やっぱり災害時に使えないわけですから、イエローゾーンに指定されていることによって使うことができないとなれば、それを解除する方向で少しでもその人たちの利用が、そういったところでも利便性が高まるように努力していただきたい。これは技術的な問題もあるかと思いますので、要望としてとどめておきたいと思います。ぜひよろしくお願いします。 ◆浦田大輔 委員 先ほど技術的にのり面の擁壁を設置できますよという御答弁があったと思うんですけれども、例えば今、擁壁の上、2メートル以上あるからイエローゾーンに指定されているという部分で、例えばここの2メートルの部分を擁壁でカバーした場合、抜本的に崩れない、強度が上がるとか、そういったことはあるんですか。 ◎矢口 みどりの保全整備課担当課長 擁壁ののり面の対策のことでございますが、そこの部分に対策を施しただけで全体の強度が上がるかということにつきましては、やはりしっかりとした検証、調査等を行わなければ、その結果についてははっきり申し上げることはできませんので、この場においてはもし対策を行うのであれば、追加の調査が必要だと考えております。 ◆浦田大輔 委員 現在、想定外の災害が多発している中で、本来であれば何も起こらないことが一番大事なんですけれども、絶対大丈夫だと保証できないんですね。なので、陳情者の皆さんの御心配もありますし、どちらにしても、公園の安全の確保というのがとても大事。その上でイエローゾーンの指定を外すということが問題解決にはならないと思います。  そういった災害のときに自分がどこに逃げるのか、また、要介護者をどうやって避難させるのか、地域住民の皆様の災害に対する意識の向上というものが大事なのではないかと思いますので、しっかりその点、地域住民の皆様のそういったところのサポートを。あと一番大事なのは県がイエローゾーンを指定した上で、市が年に2回点検をしているということなんですけれども、しっかり管理をして点検して、いざというときには速やかに安全策を講じていくことが大事かなと思いますので、今後、イエローゾーン、レッドゾーンの指定もされていくのでしょうから、しっかりそこら辺の管理をお願いしたいと思います。 ○市古次郎 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、取扱いについて御意見をお願いいたしたいと思います。 ◆矢沢孝雄 委員 今回、陳情をいただきまして、現地も見させていただきました。地域にお住まいで、ここを中心に活動されている、そして自治会としてもしっかりとここを避難場所として活用されている。そういった地域の方々からすれば、本当にごもっともというか、イエローゾーンが自分たちのすぐ近くにある、そのこと自体が不安でもありますし、懸念材料だと思う、この気持ち自体は本当にそのとおりだなと受け止めさせていただいています。  一方で、イエローゾーンという土砂災害警戒区域という制度、そして市の責務としてやっていかなくてはいけないこと、そして、それを解消していく安全対策等、そういったことが義務としてなされていない。つまり、もしこれを自発的に解消していくとなると、多額な予算を講じていかなくてはいけないのは明白なわけでございまして、川崎市内でも233か所、麻生区内でも113か所、イエローゾーンにかかっている公園がある状況でございますので、もしこれを多額な予算をかけて実施していくということになるのであれば、これは当該公園にもすぐに安全性に問題がある。擁壁に亀裂がたくさん見られて、すぐに危険があるんだ、そういったところから優先をつけてやらざるを得ないというのが今の市の実情だと思います。  地域の方々からすれば、本当にごもっともだし、懸念される気持ちというのは本当によく分かるところで、継続にすべきか、不採択にすべきか悩んだところなんですが、一方で継続にしても、何を継続にしていくのかというところも自民党としてはありまして、今回に関しては、この公園に関しては不採択でお願いしたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 ほとんど自民党さんと一緒でございます。イエローゾーンで指定されていて、いろいろ御心配されるお気持ちはよく分かりますけれども、レッドゾーンがさらに対策が必要なことを考え合わせると、今回のイエローゾーンを対象外にするというのは、ちょっと全体的なバランスからいったらどうかということもありますので、不採択でお願いします。 ◆堀添健 副委員長 私たちも、結論から言うと今回は不採択にしてほしいということでお願いをしたいと思います。陳情の要旨にも書かれていますが、イエローゾーンを対象外にするということで陳情が出ていますので、この内容で言えば、残念ながら不採択とせざるを得ないかなと思います。  ただ、一方で当該地は公有地、市有地ですから、管理の責任はあくまで市にある。市にあるということは、我々もやはり認識しなければいけないということが1点。もう一つは、今回、陳情者が有楽自治会ということで、世帯数も1,000世帯を超えるということで、割合と大きな自治会で日頃の活動もされているところから、こうした陳情が出ているということについては、道路公園センターも含めてしっかり重く受け止めて、当然前提となる不安があるわけですから、それに対して地域を含めて行政は行政としての責任をしっかり担った上で、どのように対応していくのかということを議論していく中で、できる手立てを打っていくことは必要ですから、そうした意味では陳情が出てきていることを重く受け止めて、取組をぜひ進めていただきたいと思います。 ◆石川建二 委員 私は趣旨採択すべきだと思います。その理由は、擁壁の安全性についても、私が先ほど言ったように、45年前に造成されたものだということも含めて、さらなる安全対策の可能性があるのではないか。そのことを調べていただくためにも、やはりしっかりとした上部のアンカーボルトや枠取りというような対策も技術的には可能ということですので、そうした検証をしながら安全性の確保をぜひ行ってもらいたいということ。  もう一つの問題として、有楽自治会館と隣接をしているということで、今後、コロナ後を含めて、こうした公有地の災害時の活用というのは、ソーシャルディスタンスも含めて非常に重要なスペースになるだろう。それで安全対策を講ずれば、災害時にもし安心して使えるような場所になれば、少しでも増やしたいというのは地元自治会の切実な、あと行政にとっても大切な観点だと思うんです。  その意味では、今の状態では、いわゆる災害があったときには避難しなければならないというような地域に指定されているわけですから、その地域指定を解くような対策をしっかりと取ること。そして、こうした場所をしっかりと災害時にも使えるようなものにすること、これは市としても非常に有益なことかと思いますので、イエローゾーンの解除というのは県の仕事だとは思いますけれども、その条件をつくるという意味で趣旨採択が相当だと思います。 ◆月本琢也 委員 イエローゾーンも233か所あるので、工事を全部速やかにやるというのは難しいと思いますし、町内会の隣接するところの数も分からないということではありますので、どれだけの費用をかけていくということになってくると、なかなか難しいところもあるんです。  ただ、今回、この陳情が1人の個人の方から出てきたものであれば、私は単純に多分それは不採択ということがふさわしくなるのかなと思うんですが、今回、自治会から出てきていて、しかも、規模がそれなりの大きな自治会から出てきているということは、イエローゾーンの中身についてはまだまだ市民に御理解をいただけているようなところまでいっていないのかなというのは僕は大きな課題なのかなと思います。  そういった意味では、この陳情のイエローゾーンの対象外ということにという要旨はあるんですが、イエローゾーンに対する理解というものを深めていくということは僕はまだ課題があるのかなと思いますので、取りあえず対応としては継続でお願いいたします。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。陳情を出していただいて、現地も見させていただいて勉強を深められて、すごくありがとうございました。本来、伝えるべき内容、システム化、法律をとかいう話、市がやらなきゃいけないこと、行政が市民に対してやりたいこと、やらなきゃいけないことという内容と、今、市民が受けている感覚、伝わっている内容が一致していないのが問題なのではないかと考えました。  国が考えたことというのは、人の命を守るためにできることだと思っていて、ゾーン内にシェルターを造るというのが目的ではないと思います。個人個人が土地の特徴を正しく理解して、既存にある人を守るためのもの、ハザードマップなどの整備されているものをより有効的に活用して、それぞれが自分たちの命を守るためにどう今後するかということをより具体的に描けるように、また訓練に反映できるように、この法が整備されたのかな、イエローゾーン、レッドゾーンという言葉ができ上がったのかなと思いました。なので、県と市に役割として、既存のものも有効活用して、一人一人が理解して正しく行動できるようにしてほしいということだと思ったので、シェルターを造るみたいになっちゃうのも違うのかなと思いました。  陳情の要旨を見ると、対象外にするための行為というのは、部分的にシェルターを造るみたいなハード面の整備になると思いますので、不採択です。 ○市古次郎 委員長 継続審査との御意見と趣旨採択、不採択との御意見がそれぞれございます。改めて確認をさせていただきます。自民党さんは不採択で変更ございませんか。 ◆矢沢孝雄 委員 はい。 ○市古次郎 委員長 公明党さんも。 ◆かわの忠正 委員 はい。 ○市古次郎 委員長 みらいさんも。 ◆堀添健 副委員長 はい。 ○市古次郎 委員長 共産党さんは趣旨採択ということで。 ◆石川建二 委員 はい。 ○市古次郎 委員長 月本委員は。
    ◆月本琢也 委員 そのまま継続で。 ○市古次郎 委員長 かしこまりました。秋田委員は。 ◆秋田恵 委員 不採択です。 ○市古次郎 委員長 継続審査が先議となりますので、まず、継続審査についてお諮りをいたします。「陳情第70号 自然災害発生時の公園の安全性確保に関する陳情」につきまして、継続審査とすることに賛成の委員の挙手をお願いいたします。                 ( 挙手少数 ) ○市古次郎 委員長 挙手少数です。よって、次に本件につきまして、趣旨採択をすることについてお諮りをいたします。よろしいでしょうか。  先ほど継続審査との御意見でした月本委員、改めて取扱いの御意見を伺えますでしょうか。 ◆月本琢也 委員 今、継続については否決されましたので、先ほど来申し上げているとおり、今回、自治会から受けているということも重要で、先ほど堀添副委員長からもお話がありましたが、それを重く受け止めていただいて、こういったところの対策、原則を含めてやっていただくということは、そこについてはお願いをさせていただいて。内容としては、趣旨としては、採択はできないのかなと思っておりますので、趣旨採択の方向で考えていただいて変更させていただくということでお願いします。 ○市古次郎 委員長 それでは、採決に入ります。「陳情第70号 自然災害発生時の公園の安全性確保に関する陳情」につきまして、趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 挙手少数 ) ○市古次郎 委員長 挙手少数です。よって、本件は賛成少数により不採択とすべきものと決しました。  本件のみの傍聴者の方、審査は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。                 ( 傍聴者退席 ) ○市古次郎 委員長 ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 次に、所管事務の調査として「大規模投資的事業について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 それでは、「大規模投資的事業」につきまして、小沼企画課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎小沼 企画課長 企画課長の小沼でございます。  本年1月26日の川崎市行財政改革推進本部会議において決定した大規模投資的事業の検討を踏まえた今後の対応についての御報告と、この決定を踏まえた大規模投資的事業の今後の取組について、御説明させていただきます。  それでは、タブレット端末の2(1)大規模投資的事業についてのファイルをお開きいただき、2ページを御覧ください。  初めに、左上の1、検討までの経過でございますが、上から2番目の囲み部分を御覧ください。  昨年6月に、コロナ後の社会を見据えた新たな取組として、①市民生活・経済活動を維持する、②経済危機からの回復を目指す、③今後の社会変容に対応するの3つの視点から、取組の推進や計画策定を検討することが必要であることを庁内で共有いたしました。  次に、3番目の囲み部分でございますが、また同時に、今後の行財政改革プログラムに関する考え方について、基本的な方向性を切れ目ない課題対応のための財源・資源の徹底的な確保とし、庁内で共有いたしました。  次に、一番下の囲み部分でございますが、昨年8月の令和3年度予算編成方針におきましても、新型コロナウイルスなどの影響により大きな税収減が見込まれ、本市財政はこれまでにない厳しい状況が続くものと想定され、限られた財源・人的資源を最大限活用するため、徹底した既存事業の見直しを行うよう求められたものでございます。  次に、右上の2、大規模投資的事業の検討でございますが、一番上の囲み部分を御覧ください。  令和4年度から開始する第3期実施計画等につきましては、令和3年度末までに各局が全ての事務事業を検討し、総務企画局が取りまとめていく予定でございます。  2番目の囲み部分でございますが、令和2年度中に計画を進めようとしている事業、特に大規模投資的事業につきましては、一度推進を決定すると、長期間にわたり財源や人的資源の負担が発生いたします。  また、新型コロナウイルスの影響により、今後の社会経済動向の見通しが立たない状況でもあり、大規模投資的事業を推進することについては、今後の社会経済動向を踏まえた慎重な検討が必要であり、検討のための時間を確保する必要があるとされたところでございます。  3番目の囲み部分でございますが、こうした状況を踏まえ、第3期実施計画等の策定作業前に事業推進の手続を行う大規模投資的事業のうち、令和2年度中に事業の推進に係る手続等を実施することとしている事業であり、予定どおり手続等を実施すると財源や人的資源の面で長期にわたり大きな負担が見込まれる事業については、令和2年度中に手続等を実施することの可否について庁内で検討を進めるよう10月に通知され、全庁に向け対象事業の調査が実施されました。  一番下の囲み部分でございますが、その結果、今後の社会経済動向等を踏まえた慎重な検討と判断が必要な事業といたしまして、JR南武線連続立体交差事業における都市計画の決定及び京浜急行大師線連続立体交差事業Ⅰ期②区間における工事着手、また、新型コロナウイルス感染症を契機とした新たな日常の実現に向けた視点を加えた検討が必要な事業といたしまして、等々力緑地再編整備事業における再編整備実施計画の改定手続について、令和2年度中に手続等を実施することの可否について改めて検討を行うこととされたものでございます。  次に、3ページを御覧ください。  左上の3、対象事業の主な検討内容でございますが、関係局で構成する庁内の検討会議を開催し、令和2年度中の各手続の実施可否について検討を進めてまいりました。検討した内容につきましては次のとおりでございます。  (1)JR南武線連続立体交差事業でございますが、事業概要につきましては、記載のとおりでございまして、主な検討内容につきましては、踏切除却の効果をコロナ前と同等に捉えることに対しては慎重な検討が必要であり、市民の行動変容等、新型コロナの影響も踏まえながら、適宜、鉄道乗降人員や自動車等の交通量を調査し、事業の効果などの確認が必要であること、財政状況を踏まえ、事業費の精査に加え、さらなる事業費の縮減や工期の短縮について検討することが必要であること、早期に開かずの踏切対策が求められている平間駅前踏切への対応について調整が必要であることなどでございます。  (2)京浜急行大師線連続立体交差事業Ⅰ期②区間でございますが、事業概要につきましては記載のとおりでございまして、主な検討内容につきましては、基本的に南武線と同様でございますが、鉄道事業者とⅠ期①区間の状況を踏まえた事業費や工期を精査した上での着手が必要であることなどでございます。  (3)等々力緑地再編整備事業でございますが、計画概要につきましては記載のとおりでございまして、主な検討内容につきましては、国土交通省の新型コロナを契機としたまちづくりの方向性や、等々力緑地再編整備計画推進委員会におけるオープンスペースの確保、働く場所としての活用などの議論を踏まえ、等々力緑地に必要な機能やその規模について整理を進めていくことが必要であること、整備費や維持管理運営費の低減や事業費の平準化などの検討が必要であることなどでございます。  次に、右上の4、今後の対応を御覧ください。  各事業に係る庁内検討会議での検討結果を踏まえ、令和2年度中に行う事業推進に係る手続の実施の可否については、川崎市行財政改革推進本部会議において、次の対応のとおり決定されたものでございます。  (1)JR南武線連続立体交差事業でございますが、対応といたしましては、令和2年度の都市計画決定を見送り、必要な検討を実施した上で、令和3年度に第3期実施計画(素案)等において検討結果を明らかにいたします。  なお、平間駅前踏切等について、早急に実施できる暫定対策を検討いたします。  その理由につきましては、現時点では新型コロナによる社会経済状況の変化が本事業に与える影響を明確に判断できる状況にないことや、事業効果などについては今後の推移を慎重に見極めて判断することが必要であることなどによるためでございます。  (2)京浜急行大師線連続立体交差事業Ⅰ期②区間でございますが、対応といたしましては、令和2年度の工事着手を見送り、必要な検討を実施した上で、令和3年度に第3期実施計画(素案)等において検討結果を明らかにいたします。  その理由につきましては、基本的に南武線と同様でございますが、Ⅰ期①区間の進捗状況等を踏まえて、事業費の縮減や平準化、工期の精査、設計等について詳細検討を行い、本市の行財政運営の見通しを踏まえた計画とするため、これらの精査が必要であることによるためでございます。  (3)等々力緑地再編整備事業でございますが、対応といたしましては、再編整備実施計画の改定手続については、新たな日常の実現に向けた視点を加えた公園機能の充実をより一層図るための検討を進めるとともに、将来的な市民ニーズへの柔軟な対応を可能とする管理運営の考え方などについて整理を行い、令和3年度第1四半期を目途に等々力緑地再編整備実施計画(改定骨子)として取りまとめを行ってまいります。  その理由につきましては、新たな日常の実現に向けた公園機能については、国の方向性を見極めながら検討を進める必要があるほか、推進委員会での議論等を通じて、等々力緑地に必要な機能やその規模の整理が必要であること、整備や維持管理運営費の低減、各年度の事業費の平準化等の検討が必要であることによるためでございます。  右下の5、今後の事業の検討についてでございますが、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、今後も厳しい財政環境が続くものと想定される一方で、リモートワークの拡大など、今後、社会変容が進むことも考えられるところでございます。  こうした中で、施策・事業については、環境変化を的確に捉え、優先度を勘案して効果的な推進を図るとともに、今後の社会変容を見据えた新たな取組を推進するためにも、必要な経営資源を確保していく必要がございまして、今後、3事業をはじめ、全ての事務事業について、新型コロナによる社会経済動向の変化や、新たな日常をはじめとした社会変容の影響なども踏まえながら、第3期実施計画・行財政改革プログラムの策定作業の中で方向性等を検討していくこととしております。  以上が大規模投資的事業の検討を踏まえた今後の対応についての御報告でございます。  次に、これまでの検討結果を踏まえた大規模投資的事業の今後の取組について説明させていただきますので、資料の4ページを御覧ください。  3事業につきましては、先ほどの今後の対応を踏まえ、次の取組を行ってまいります。  初めに、1、JR南武線連続立体交差事業につきましては、今後の社会変容等を見据えた事業の効果や本市の長期的な行財政運営の見通しなどを踏まえ、本事業の取組方針について検討してまいります。  また、既存の事業計画にとらわれず、さらなる事業費の縮減と事業期間の短縮に向けた検討を実施するとともに、平間駅前踏切等につきましては、早急に実施できる対策を検討してまいります。あわせて、これらの検討状況につきましては、関係地権者等に対して丁寧に説明してまいります。  次に、2、京浜急行大師線連続立体交差事業Ⅰ期②区間につきましては、現在工事を進めておりますⅠ期①区間の早期完成を目指すとともに、Ⅰ期①区間の進捗状況などを踏まえ、JR南武線の取組と同様に、関係機関と連携しながら検討を行ってまいります。  次に、3、等々力緑地再編整備事業につきましては、令和3年度第1四半期を目途に等々力緑地再編整備実施計画(改定骨子)を取りまとめてまいります。また、検討に当たっては、新たな日常に求められる機能等を把握するための実証実験等を通じて、より実効性の高いものとするとともに、引き続き民間活力の活用を念頭に、事業費の低減や平準化などについても検討してまいります。  次に、今後の想定スケジュールでございますが、改定骨子公表の後、さらなる検討を進め、改定案の公表及びパブリックコメント手続を行った上で、令和3年度内に計画を改定してまいりたいと考えております。  最後に、資料の5ページから12ページは参考資料でございまして、1月26日の行財政改革推進本部会議において使用した各事業の検討資料でございますので、後ほど御確認ください。  なお、大規模投資的事業の検討を踏まえた今後の対応につきましては、本日、総務企画局から総務委員会におきまして併せてご報告をさせていただいております。  説明は以上でございます。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。  ここで1時間を経過いたしましたので、換気休憩を取りたいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○市古次郎 委員長 それでは、およそ15分間休憩いたします。そうしましたら、13時35分再開といたします。よろしくお願いいたします。                午後 1時20分休憩                午後 1時35分再開 ○市古次郎 委員長 それでは、委員会を再開いたします。  先ほどの大規模投資的事業についての説明について、質問等がございましたらお願いいたします。 ◆かわの忠正 委員 それでは、たっぷりといろいろと御意見を聞かせていただきたいと思います。12月の議会の各会派の代表質問でも、かなり心配なというか、いろんな不信というか、疑問な点の質問があり、私も一般質問でさせていただきましたので、できるだけ重複をしないようにとは思いますけれども、ただ、今回の特に3ページ目、今後の事業の検討について、いろいろ議会でも指摘していましたけれども、何を見てどういう数字が動いて、こういう結論を出そうとしたのか、出しつつあるのか、よく理解できないというのが正直な感想であります。  そこで、一つ一つ伺ってまいりたいと思いますけれども、まず、新型コロナで経済の状況が変化して大変厳しい財政状況だ、見通しが立たないということは、一般的な話では分かりますけれども、その話と今回の特に南武線の連続立体交差事業、長期間の事業でありますけれども、都市計画決定手続をしてから完成まで、踏切除却までが約20年という御答弁は昨年の9月の決算審査特別委員会でいただいておりますけれども、20年間の事業の中で、各年度で、当然毎年1,300億円かかるわけではないので、年度ごと、これから見通しも収支フレームもある。12月の一般質問でも、収支フレーム、現行では令和2年度はゼロ、令和3年度は4,000万円、令和4年度も4,000万円ということもありますけれども、今後の経済の見通しというのを建設緑政局としてはどういうふうに見ているんですか、まず、そこからお聞かせいただけますか。 ◎小沼 企画課長 先ほどの委員の御質問でございますが、私ども、特に今後の経済の見通しについて分析しているところではございませんけれども、担当部署から聞いているところの情報によりますと、新型コロナウイルス感染症による景気の落ち込みやふるさと納税などの影響により、来年度の市税の減収が220億円見込まれるなど修正要素が拡大し、現状で約300億円の収支不足となるということになると、本市の財政状況がこれまでにない状況が継続するものと想定されると伺っているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 また、そういうとぼけた答弁をするから余計理解できなくなるんですよ。それは来年度、令和3年度の話でしょう。今後の見通しと大上段に構えて、今後20年間の経済見通しなんて立てられるんですか。来年度だけの話だったら、来年度、令和3年度だけをどうするかという議論で検討していくなら分かるけれども、来年度からの収支不足が幾らだというのは我々だってとっくに分かっていますよ。その上で何が一番大事なのか検討しなさいということで、各会派、また私の一般質問で取り上げているのに、来年度しか見通せないということでいいんですか。  しかも、建設緑政局としてどう今後の経済状況の変化を認識しているのか、それを聞いているんですから、どこかの部署が何とか言ったからこうですなんて、そんないい加減なことは言わないでくださいよ。 ◎小沼 企画課長 大変申し訳ございませんけれども、先ほども申しましたように、建設緑政局としては、今後の経済の見通し等を分析している状況ではございませんで、関係局とも情報を共有しながら、今後の見通しにつきましては情報を共有してまいりたいと考えているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 まず、今、最初の質問で確認したのは、建設緑政局としては、今後の経済の見通しは立てていない、立てられるものではないという御答弁だったということでいいですね。 ◎小沼 企画課長 建設緑政局、担当局では、なかなか見通しが立たないというようなところでございます。 ◆かわの忠正 委員 では、ここで書いた3ページ目の今後の対応のところで、南武線連続立体交差事業の理由のところで「新型コロナによる社会経済状況の変化が本事業に与える影響を明確に判断できる状況ではない」云々というのは、どこの局が書いたんですか。 ◎小沼 企画課長 すみません、資料3ページの今後の対応等につきましては、行革の本部会議で決定した事項でございまして、こちらにつきましては、所管しているのは総務企画局でございます。 ◆かわの忠正 委員 では、ここの社会経済状況の変化は明確に判断できないというのは、総務企画局の見解だと。建設緑政局ではない。事業の効果については、今後、見極めて慎重に判断することが必要というのはどっちの局の話なんですか。 ◎小沼 企画課長 こちらにつきましても、行財政改革本部会議の中で決定した内容となってございます。 ◆かわの忠正 委員 行革本部の中で最初に資料を出すのは原局でしょう。その中で実施する事業として、建設緑政局としてはこういう状況だというのを数字を出し、理由を出し、その上で各局、ほかの局がどうだこうだと意見を言ってまとめるのが行革本部の進め方じゃないの。最初から建設緑政局のほうが、いや、もう経済が見通せないから、来年度、300億円収支不足もあるから、大変だから南武線はやめますよとはっきり言ったのかどうなのか。この経緯はどういうことなんですか。私はさんざん去年の10月から11月のときも、12月の議会の代表質問の前のときから、ずっとそれは総務企画局にも聞いてきた。建設緑政局にも確認をしてきた。その上で聞いているから、改めて確認させていただきたい。どうなんですか。 ◎小沼 企画課長 こちらの行革本部会議の資料につきましては、これまでの庁内検討会議等の成果を踏まえて、総務企画局のほうで諮った形になっているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 庁内検討会議というのは、私も議事録を頂いていますよ。連続立体交差事業庁内検討委員会議事録がある。庁内検討会議の下には幹事会もある。議事録も取り寄せいただきましたよ。会議録も、両方。まだ全部は十分目は通しきれておりませんけれども、まず局の中でやるのかやらないのか、何を検討するのか、そこがしっかりとスタンスが決まらないと、その上で必要かどうかというのを各局、総務企画局だ、財政局だ、いろんな意見を聞きながら、最後は市長のほうで判断するという流れになるだろうけれども、どの資料を読んでもどこが決めたんだかはっきり分からない、そこを今、確認させていただきたいんですよ。建設緑政局としては、やろうとしているのか。  後で出てきますけれども、一度立ち止まりたい。立ち止まるんだって、時は止まってくれないんですよ。今だって1秒1秒進んでいるんですから。行政だって政治だって、走りながら、進みながら、どう舵を切り、ハンドルさばきしていくか。ブレーキを踏むのか、アクセルを踏むのか、それをしていかなきゃいけない。  しかも長期だから20年、25年かかる事業を、単年度、来年度も分からない、再来年度は600億円足りないのか、1,000億円足りないのか、そういう見通しが立っているのか立っていないのか。そういう見通しも分からない中で、毎年、10億円、20億円、30億円、将来的に5年後ぐらいですか、令和2年度、都市計画決定手続をやれば、そのくらいの時期にそのくらいかかり始めるというのは事前には聞いておりますよ。その頃、コロナが終息して経済のV字回復をしようということで、国、県、市挙げて取り組む。そういうところまで考えて、どうなのかということまで考えないと、長期的な事業というのは、台風があるからやめました、地震が来ましたからやめました。  何だって大きなことがあれば、やめる理由はつくかもしれないけれども、これまで市民の方が長年、幸区、中原区にとっても、長年の市民の思いでさんざん請願も、5万を超える署名も、それから委員会でも審議をし、代表質問も各派やり、やっと決まって進み始めて、JRも国もみんな動き、横浜市も何とかじゃちょっと考えようかなとなり始めて、総合計画にのって今進んでいるところで、誰がどういう理由で、明確な理由、明確な根拠で何で止まるのか。止まったときの効果、きちんと止めなかったときの効果、メリット、デメリット、全部何をどう検討していくのか、何を指標にしてやっていくのか、それをもうちょっと明確におっしゃっていただかないと、これでは行革さんが言ったから、うちは最初からもうやめましたよなんていうような説明ではないはずだと思いますけれども、もう一度事業の効果とか、何をどう判断してこられたのか。特に11月以降、局の中ではどう検討されてきたのか、どういうスタンスでいらっしゃるのか、お答えいただけますか。 ◎小沼 企画課長 11月に文書を発出されてから対象事業、この3事業につきましては、私どもで所管しています去年の検討会議を開催いたしまして、様々な議論を行ってきたところでございます。その中で結果といたしまして、先ほどの繰り返しになりますけれども、今般の新型コロナウイルス感染症による社会経済状況への影響の大きさについて見通しが立たない中で、長期にわたり財源や人的資源の面で負担が大きい大規模投資事業のうち、令和2年度中に事業の推進に係る手続を実施することについて、一度決定すると今年度の財源や人的資源の負担が大きくなることから、慎重な検討と判断を行う時間を確保するために、今回手続を見送らせていただいて、時間を確保した上で改めて環境変化、社会経済ですとか市民ニーズなどを見据えて再検討していきたいということでございます。 ◆かわの忠正 委員 庁内検討会議とおっしゃいましたけれども、建設緑政局の中では、いつ、どういう会議で、誰が参加して検討されたわけですか。それとも今御答弁いただいている課長が一人で決めて、一人で庁内検討委員会に乗り込んで話をまとめてきたんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 庁内検討委員会は、連続立体交差事業の関係について議論する場として設けてございまして、今回、12月3日、16日で課長級の会議を実施いたしまして、その後、19日に3副市長と局長が出席する本会議みたいなものを実施してございます。 ◆かわの忠正 委員 もう一度いいですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 12月3日、12月16日に幹事会がありまして、1月19日に本部会議を開催してございます。 ◆かわの忠正 委員 12月3日というのは課長クラスの会議で、庁内検討委員会幹事会、要するに庁内検討委員会は局長クラス、その下の課長クラスの方が幹事会のメンバーということで12月3日に、これはまちづくり局、臨海部さん、総務企画局も、ほかの局も入って課長クラスの方々がどうするかという検討をされているということですけれども、まだ私もゆっくり議事録を読んでいませんけれども、そこの中での話は、建設緑政局としてはどういう話をされたんですか。いや、もうお金がないからやりませんよという話をしたのか、これこれこういうことで必要で、ここまで今までお金も人も使ってきて、市民の方にも説明してきたという説明を12月3日にはどの程度されたんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 当然、私どもとしては、これまで市民の方と直接お話をさせていただいたり、鉄道事業者とももろもろ協議をさせていただいていた経緯がございますので、何とか事業として進めていきたいという思いをしっかりお伝えするということは主眼に置きまして、例えばですが、単純に踏切の高架だけではなくて、まちづくりにもいろいろと影響がある事業でございますので、そういったあたりについてしっかりお伝えをした。また、その中で事業費についても、様々な工夫をすることで少し低減が図れる。それから、事業期間についても、ここもしっかり第3期実施計画に向けて整理をするというようなことをしっかりお伝えしてきたつもりでございます。 ◆かわの忠正 委員 12月の一般質問のときにも、その検討のときに、当然この庁内検討委員会幹事会の前に、もう局内で勉強会なり何なりをされているはずだと思いますよ。いきなり課長が行って、ただ説明して、周りから、そんなの金がないからやめろと言われたから、やめますという話には普通考えてならないと思いますよ。  ちょっと話がそれますけれども、12月の一般質問のときにも私は言いましたけれども、市民へどういうふうに説明してきたのか、その苦労というのも、実際今までやられてきた理由として、手続をやったり、用地買収でそこに住んでいる方にどいてもらう、いつどいてもらうのか、幾ら払わなきゃいけないのか、幾ら市は払えるのか、その方にとっても、いつ建て替えるのか、引っ越さなきゃいけないのか、引っ越すのはどうするのかとかという人生に関わる話で、我々もいろんな意見、相談、苦情も聞きながら、でも、全市的な話で、こちらもいろいろなお話をしながら対応はしてきていますけれども、今まで建設緑政局は真摯に説明をされながら大分説明も進んできた。  当然、そういう中で市民の方への合意もかなり得てきた。これまでもJRも国も理解も示し、どんどん進めろということで言ってきて進めてきた。特に大事なのは、お金がかかるけれども、B/C、費用対効果は、例えば1,000億円お金がかかったとしても、それ以上の経済効果があるというのであれば、それはやるべきだというのは財政局も総務企画局も言っているわけでしょう。違うんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 直接的にそういった会議の場では、それはなかったのかもしれませんが、当然効果があるということで事業は進めるということでこれまでいろいろな手続をしてまいりましたので、今後検討してまいります。 ◆かわの忠正 委員 12月3日には、行革マネジメント室からは、B/Cの財政算定など、しっかり検討を行ってもらいたいと。衆目にしてきちんと計算しなきゃいけないよということは、行革のほうも見ているわけですよ。それはしようがないというか、立場上、言う。だけれども、では再検討しましょうと。再検討するのに何か月くださいというのなら分かる。  その先が見えないと、何だ、計画をやるのかやらないのかというほうに違うメッセージが発信されてしまうという意味で、我々は各会派代表質問でも、大丈夫なのか、何を見るんだということを言ってきているので、ちゃんとB/Cを、いつまでに何をどうやっていくのかということを示す。それをきちんとスケジュールの中に入れないと、市民のほうは何だ、市長はいいかげんだなと。今まで何十年も、ある人はもう南武線連続立体交差は50年以上もかかっている、早くできてほしいとおっしゃる方もいるわけなので、そういう費用対効果をしっかりと庁内検討会議で、また、いつ報告するつもりでいるんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 先ほどのスケジュールでございますが、今回の判断は今年度の都市計画手続を見送るという判断でございまして、来年度以降、しっかりと検討、検証していくということかと思います。  B/Cにつきましては、現状でお示ししている1.3という数字がございますが、今後、コロナの影響でどういう影響が出るかということも含めて、これはしっかりお示しをしていくつもりでおりますので、来年度のどこかで御説明の場面を設けるような形かと思います。ただ、どういう影響が出るかという評価が非常に難しいところでございますので、そういったことに関しましては、例えば鉄道事業者の事業予測を今後聞くとか、そういった形で情報収集はしていきたいなと考えております。
    ◆かわの忠正 委員 そういう情報収集は去年の10月、11月からやっておいて当たり前だし、建設緑政局は本当はもうされているのだと思いますよ。それを総務企画局のほうで、行革室のほうで、いや、そんなの聞いていないと言うのかどうなのかという話だと思うし。これはちゃんと建設緑政局に言っていますよと、例えば鉄道の乗客人員の動向がどうの、変化がどうの、コロナでどうのというくだりもありますけれども、これについては建設緑政局はどう見ているんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 昨年の乗降人員については、当然鉄道事業者からヒアリングをして把握していて、当初4割ぐらい落ちてしまった事実もあるようですが、その後、徐々に戻って、現在、8割ぐらいと聞いていて、さらに第3波が来ていますので、今また少し下がっているというふうには伺っています。ただ、今後、鉄道事業者が経営方針みたいなものを出していくと聞いてございますので、そういった数字を踏まえまして、再度考えていくというふうに思っております。 ◆かわの忠正 委員 JRは、南武線連続立体交差は今日時点で進めたいと思っていると理解されているのかどうなのか、まず、それをお答えいただけますか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 これまでの協議の中で、JRとしては南武線の連続立体交差事業についてはぜひ進めたい、そういう意向をお示しされています。 ◆かわの忠正 委員 国のほうはどういうスタンスだと理解されていますか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 国にも、これまでのデータをしっかり説明させていただいておりまして、その説明の中では、都市部の重要な路線ではございますので、しっかりやるべきだという御意見もいただいておりますが、個々の判断に関しましては自治体の判断になりますので、その点については理解をするよということでお話をいただいております。 ◆かわの忠正 委員 そうなんですよ。国のほうは進めていいですよと。それは自治体の判断だと。国のほうから自治体に何が何でもやれということまで、そこまでは言わないはずです。だから、自治体がどう判断するかが大事であって、いずれにしても、スタンスとしては国もJRもやろうというスタンスなんだろうと。  乗客数は、コロナの1波、2波、3波、変化はあったと思いますけれども、ここにもそんなことも書いてありますけれども、では、踏切の遮蔽時間、踏切が閉まる時間にはどういう変化があったか、どう理解していますか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 踏切が閉まる時間は、当然電車の本数に影響されるものなので、現在、ダイヤ改正とか、そういったことがない中では、基本的には状況としては変わっていないという認識を持っております。 ◆かわの忠正 委員 そうなんですよ。私も調べました。乗客数がどれだけ減ったのか、増えたのか、変わっていないのか。ダイヤ改正されたのかされていないのか。調べてみたら、去年の3月にダイヤ改正した。ちょうどコロナが始まった頃にしましたね。そうしたら、夕方、便数を増やしているんですよ。まだいろいろある。その後、最終便といいますか、終わる時間がちょっと早くなっているのはあるでしょうけれども、南武線に限っては、今年の3月もダイヤ改正をすると、インターネットでホームページを調べたら出てきた。便数を減らすのかなと思ったら、ほかの路線はいろいろ変化がありますけれども、南武線については全然ダイヤ改正は出ていないんです。乗客数だって、この1年間、コロナの1波から3波、あったって本数は南武線については変更がないということは誰が見ても、この1日2日、昨日気づいて見て、どうやら本数は変わっていないんだなと。  しかも、去年の12月18日で2021年3月ダイヤ改正についてというJR東日本のニュースでも、南武線の本数をどうするこうするということは出てこない。だから、南武線の開かずの踏切はずっと変わらないままで、本数もJRとしては変えることは考えていないというのは、もうそこで明らかになるわけだよね。  だから、川崎市がそれ以上のことで乗客数がどう変化するから、南武線の連続立体交差が必要だとか必要じゃないとか、どこへ影響するのか。何を根拠にそれを判断するのか、それをちゃんと示してもらわないと、乗客数の変化で云々なんていうことだけで、言葉だけで言うのではなくて、しっかりと示してほしいと思うんですけれども、そこら辺のデータというのはあるんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 データにつきましては、今はないという状況ではございますが、昨年来、コロナの影響で乗降人員もかなり減っている。これは恐らく瞬間的なもので、もう少しすると徐々に戻ってきたり、もしくはコロナが終息すれば一定程度戻ってくるんだろうということで考えてはおりますが、先ほど申し上げたように、鉄道事業者も今後そういった長期的な経営ビジョンみたいなものもしっかり示してくると思いますので、そういった中で数字等は確認をさせていただきながら、検討をさせていただきたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 だから、JRのほうでまだ川崎市さんは大変だから、売上げも上がらない、乗客が減ったから、南武線連続立体交差はちょっと立ち止まりましょうよとかと言っているなら困ったなとなりますけれども、そうではないのに、川崎市のほうだけで先にやめるとか中止するとか、中止するとは言っていないけれども、立ち止まってという表現ではあるけれども。ある副市長から、見送った場合の影響はどうなんだとか、一定期間というのはいつなのかという質問も会議の中で出ているかと私は理解していますけれども、当然立ち止まることだって、今までの通常進めていく場合よりも余計に金がかかっちゃうんだから。半年なり1年、2年、3年遅れたために余計にお金がかかっちゃう。環境影響評価から何からありますよね。  そういうものも含めて立ち止まるのか進めるのか、それをこの数か月の間で、もっと言えば、市長の答弁で言えば、この2月、3月、この予算議会のときまでにデータをきちんと用意して、議会にも市民の方にも説明でき、庁内検討会議でも示し、それでどうなんだと。こういう判断になりましたと、令和3年度は何月までにこれをやります、こういう検証をします。それで第3期の計画を立てていきます。きちんとそういう道のりが見えなかったら、今まで総合計画で積み上げてきちんと計画づけてやってきて、議会でも承認をしてきた計画を変えるということは、あえて変えるべきではない。要するに、変える、一度立ち止まるということについても、それだけの重い内容であるし、それだけのきちんとした情報、データ、確認をしてからやるべきだと思いますけれども、そこら辺についてはいかがですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 今回のコロナの影響というのは未曽有のことでございまして、なかなか数値的なものが想定しにくいところもございます。ただ、その中で今年度の都市計画決定を見送りさせていただいて、3年度中にしっかりとこのあたりは議論を検証してお示しするという予定でございますので、しっかりデータも、先ほど申し上げたような鉄道事業者からのヒアリングですとか、そういった手法で収集していきたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 本当だと今日は夕方5時までやろうかと思っていたんですけれども、一人でやっているといろいろ申し訳ない部分もあるので、いずれにしても、局長、今まで12月3日もあり、16日にもあり、今月1月も庁内調整会議があった。私も1月の議事録は全部拝見させていただきました。誰が最初に1回立ち止まろうと言い始めたのかというのは、まだ私の手元の資料だけだと分からないんですよ。  私の去年の12月までの理解は、ぶっちゃけて言いますよ、建設緑政局は事務局で今までやるという計画でずっと進めてきたわけだから、やるというスタンスだと私は認識をしています。9月の決算特別委員会のときでも、遅れているけれども、今後どうするんだ、どうなんだといったら、今年度中、令和2年度中に都市計画決定手続に向けて進めますという御答弁をかつていただいた。  10月のまちづくり委員会では、まちづくり局からは幸区の都市マスの中では南武線連続立体交差は進めるという、そのままの書き込みで素案を出してきた。まちづくり局としても、南武線連続立体交差を変えるのは10月の時点でも変わっていなかったと私は理解しました。10月16日でしたか、行革から大規模投資的事業に該当するものを出してくださいと、そして11月に出した、まとめた、3つに絞られた。  12月の議会のときに、きちんと改めてどうなんですかと質問したら、何だか1回見直すという形のものだから、もう1回検討するみたいな言い回しで、何をどう検討するのか分からないという状況だという流れの中で、まちづくり局、建設緑政局はちゃんと予定どおり進めたいんだ。B/C、経済効果も出る。市民の方も長年の願いだし、市民の命、生活を守るためにも進めるべきだというスタンスだと。それをもってきちんと庁内検討会議で周りの局を説得させるということで取り組んできたんじゃないのかなと思っていましたけれども、この点はいかがなんですか。 ◎磯田 建設緑政局長 今、かわの委員がおっしゃったとおりでございまして、私どもとしては大変重い事業ですし、効果も抜群の事業ですし、地域の方からも様々な御要望をいただいた大変重要な事業だと思っております。ですから、大規模事業の検討対象になった段階で、私どもは今、事業の置かれている状況、コロナ禍で先が見通せない中で、どんなふうに見通せなくなるのか。私どもの事業がどんな場面で見通せなくなるのかというのを報告してくれということで報告したところでございます。  それを全庁的に見て、そういうデータを判断した結果、今は一旦立ち止まってきちんと考え直せということをいただいた。その時間をいただいたと私は思っておりますので、今日の資料におつけしております資料の4ページ、今後の取組というページになりますが、このうち南武線につきましては、1番については今の御説明のとおりで、(2)既存の事業計画、今、私どもがつくっている都市計画決定をしようと思っていた計画にこだわらず、設計や前提条件の見直しなどを図って、絶対にやる、変えるとか変えないとかではなくて、そういう点に立ち戻って、ここに書いてありますとおり、さらなる事業費が縮減できないかとか、事業期間が今考えているよりもっと短くならないかとか、そういう検討をこの短い期間でこれから進めていきたいと思っております。 ◆かわの忠正 委員 そこのところは、立ち止まる以上、今、1月ですから、今年度中といったって再来月の3月までに都市計画決定手続というのは物理的に無理だと思いますよ。都計審だって開かなければいけないわけだし、もう止めてしまっているわけです。議会の承認も何もなく、我々まちづくり委員は正式には委員会で今日初めて聞いたという状況ですから、去年、行革室が各会派に配ったというだけの話ですから、いずれにしても、もう止めてしまっている以上、また令和3年度の第3期の行革のいろいろな計画をつくる中でやっていく。令和3年度は勝負をかけるんだと、JRさんと一生懸命知恵を出し合って、設計とか前提条件とか事業費縮減、結果を出して市民の皆さんに安心してこうやって連続立体交差を進めますよと言える、事を進めるんだということをぜひ今日は表明いただきたいと思うんですけれども、その点はいかがですか。 ◎磯田 建設緑政局長 今、私が御説明したとおり、取りあえず決定したところは決定したところで一旦立ち止まられて、そこまでは決定いたしましたので、それは先ほどから説明している内容で一旦は止まらざるを得ない。ついては、今の御説明の繰り返しになりますが、こちらで今後の取組の中で表現させていただいたとおり、しっかりと検討を進めて、次期の実施計画、第3期の実施計画が夏になりますので、そこに間に合うようにしっかりしたものをつくっていきたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 分かりました。私は進める立場なので、幸区民の長年の思いをぜひ実現できるように進めていただきたいと思っていますし、この件については冒頭申し上げましたけれども、財政難だということをどこが言い出したのか。総務企画局だと私は認識はしているけれども、財政局から言い出したわけではないので、総務企画局の行財政改革のほうから出た話なのかなと理解しているけれども、そういう単純な来年度足りない、再来年度足りない、2~3年足りないからということを一々言っていたら、令和3年、台風だ風害だ水害だ地震だって何か起きたら、またほかのもの、これもやめる、あれもやめる、体育館の冷風扇もやめるとか、みんなお金がかかるものは、この際、全部やめちゃえという単純な話になる。  そんなことでは、国との今までの話、協議の積み上げとか市民へのサービスの低下だとか、何をどう図っていくのか、これはもう本当に市民の側に立った思いでしっかりと、今日はこれ以上言ってもデータは出てこないでしょうから、一つ一つデータをまたこれからも確認をしていきますからね。いつまでにやるんですか、どういうデータを見て、どう判断していくんですか。どういう場で、どういう提供をしたんですか。それは誰がどう判断したのかというのも、それはまたおいおいその場その場で確認をしてまいりたいと思っておりますので、ぜひ市民の方に喜ばれる安全安心なまちづくりにつながる取組をしていただきたいということだけ申し上げまして、私は終わります。 ◆秋田恵 委員 内部目線のまま報道につながってしまっているのが不安が増えた原因なのではないかなと思っていまして、内部でも見合う内容を踏まえて、市民にどう伝えるかというふうに直していただくというか、もう1アクション入れていただいて、メディアなり委員会なりに丁寧に説明をしていただきたいなという思いがあります。内部で相談するとき、話し合うものをそのままの表現と、そのままの温度感とそのままの時間で出してしまうと、細かいことは内部の当たり前が分からない人から見ると勘違いしやすいと思うんですよ。不安がすごく大きくなってしまっているのではないかと思います。  コロナという状況は誰も想像できなかったので、もちろん、昔立てた計画が、コロナがあるだろうという計画ではもちろんないので、一旦立ち止まるという表現も分かるんですけれども、市民が混乱しないように表現の仕方、もうちょっと気配りといいましょうか、一旦していただいて、報道、メディアを使ったり、議会を使ったり、委員会を使ったり、委員会も常にやっているので、伝えていただける場はあったと思いますので、そこで丁寧に説明をしていただきたかったなというのは今回の件で思っています。  まちづくりが止まってしまうと、住んでいる人たちにはすごく大きいと思いますし、方向性が見えているということで安心してみんな協力して一個の方向に向かって助け合って暮らしていくのが理想だと思いますので、不安が増えたり混乱したりということは、丁寧に直していったり、そういう芽が出てしまったんだったら、一つ一つ摘んでいかないといけないのかなと思います。やることがいっぱい過ぎて申し訳ないんですけれども、今回、市民目線では不安といいましょうか、混乱したのではないかなと思います。もう一度改めて丁寧に市民目線の言葉に直したり、分かりやすく説明をしていただきたいなとは思います。 ◆石川建二 委員 根本のところも確かめたいんですが、検討の中に中止という選択肢もあるのか明確にお答えください。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 選択の中には中止もあるとは考えておりますが、引き続き、事業効果などをしっかり説明する中で、何とか続けていくような道筋を私どもとしてはしていきたいなとは考えております。 ◆石川建二 委員 先ほどの質疑の中でも明らかになったように、JRとしても進めたい。国としても、しっかりとやるべきだという積極的な姿勢というふうに報じられておりますし、また受け止めています。その中で市が中止もあるというようなことが前提にあって協議をするというのは、本当に市民感覚からすれば考えられないことだと思うんです。  2ページの資料にある環境変化を的確に捉えて、優先度を勘案してというふうに言われていますが、お金をどうやって使うか吟味をするということ自体は否定しませんけれども、私、この優先度ということで言えば、最も高い優先度、コロナで若干乗降客は減るかもしれませんけれども、しかし、先ほどもいみじくも明らかになったように、本数は今のところ減らない。しかも滞留している踏切待ちの人は、もう本当に密状態です。3密状態。そんなことを放置していながら、これを最優先課題として位置づけない、その判断基準というのは全く理解できないと思いますが、本来、安全対策、人命も失われています。それこそ最優先課題と局としては考えていないのか、この点について認識を伺いたいと思います。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 当然、安全安心というのは最も重要なことだという認識は持っておりますが、今回の件でいきますと、当然踏切の対策は求められていて、重要性も認識している中ではございますが、コロナのこういった状況もあり、南武線に関しては令和2年度の手続を見送るという判断に至ったということでございます。 ◆石川建二 委員 どういう環境が踏切の改善、あるいはまちが分断される今の現状、これを見直しの要素として関連性があるでしょうけれども、コロナで財源をどこから取ってくるかという議論はあり得たとしても、この優先度、住民の方の切実度は全然変わっていない。それをしっかりと認めるべきだと思いますが、事業者が京急のように乗降客が減っているから会社としてお金がかけられない、こういう話だったら分かります。事業者が言うなら。  でも、川崎市は皆さんから税金を納めてもらって、お預かりして、それをどうやって優先して使おうかというところを私たちは采配しています。そのときの最優先課題にこれがならないなんていうことは、私たち議会としても、恐らく立場がいろいろ異なる方もいらっしゃるだろうけれども、そこは譲れない点ではないかなと思うんですが、最優先課題として考えないのか、この件は局長にお聞きしたいと思います。 ◎磯田 建設緑政局長 最優先か否かはどうかとして、今回、大規模で残っているのがたまたま私どもの3事業でございまして、どの事業も大変重要なものだと考えておりますし、局内にはほかにも様々な事業がございますが、どれも安全安心なまちづくりを進めていく上では大変大事な事業だと思っております。今回のこの決定をいただいて、先ほどの繰り返しになりますが、お時間をいただいたので、少しでもいいものにつくり変えて再度チャレンジしていきたいと考えています。 ◆石川建二 委員 お時間をいただいてと言いますが、議事録を読ませていただきました。環境影響評価等を使用する場合には、さらに2年間、その手続の時間が延びるだろう。再三待たされて、しかも今はもう移転したというところで、先ほども出ていましたけれども、人生設計も考えて協力しようと思っている市民に対して、行政がほかの事業者は言っていないのに勝手に、いや、延びますよということを言うのが本当に市民本位の考え方なんでしょうか。一体どのぐらい延びるんですか。これは事務方でも結構です。お答え願います。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 計画の内容に大幅な見直しが生じた場合には、先ほどおっしゃっていただいたような環境影響評価みたいな手続が必要になるケースもございますので、そうしますと、調査期間ですとか、それを縦覧する期間というのは当然必要になってくるわけで、最大でいきますと、さっき言っていただいた2年ぐらいは延びるケースも想定されるかなと思います。 ◆石川建二 委員 一刻も早く、やっとここまでというところの認識をどのように受け止めているんですか、早期にやるべきだと思いますけれども。これは局長に伺います。 ◎磯田 建設緑政局長 本当に繰り返しになって申し訳ございませんが、事業費の縮減と工期の短縮を併せて考えることによって、今回止まったことによって、止めてお時間をいただいてじっくり検討させていただくことで、期間も短く、工期を短縮、工事費を縮減できないかという検討はしっかりと進めていきたいと思っております。 ◆石川建二 委員 工期全体は延ばさないように、この工期全体も20年という非常に長いスパンがありますけれども、延ばさないように検討していきたいということでよろしいですか。 ◎磯田 建設緑政局長 現計画が決して悪いと言っているわけではなくて、この資料にも入っていますが、既存計画のままやれば、これ以上短くなったり、これ以上工費が安かったりする計画というものはない、今のがベストです。ですから、そういうところまで踏み込んで事業計画の変更をしてでも、そういうところに何か見い出せないかということを検討してまいりたいと考えておりますので、確実に伝わるかどうかというのは、この段階では残念ながらお約束できません。 ◆石川建二 委員 工期を延ばさない努力をするというところは、ぜひお答えいただきたいんですけれども。 ◎磯田 建設緑政局長 当然、それが目標の中の一つになっていますので、それを達成できるかどうかお約束はできませんが、もちろん目指して頑張りたいと思います。 ◆石川建二 委員 それまでの間、踏切の対策で、ここにも書かれていますけれども、平間駅踏切等について早急に実施できる暫定対策を検討する、これはどういうような検討が可能なんでしょうか。たしか3か所ぐらい問題の踏切があったと思いますが、それぞれについて教えてください。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 まず、鹿島田駅前の踏切がございまして、あそこの踏切に関しましては、既にデッキ等で踏切を通らず、歩行者の方が利用していただける踏切でございます。ただ、やはり自転車ですとか自動車が滞留しているケースがございますので、そういった意味では踏切を拡幅するなどの取組が有効なのかなとは考えております。  続いて平間駅前踏切に関しましては、ここの踏切は全く対策、対応を取れていない状況で、昨今、JRのほうで賢い踏切を導入し、今年度末に整備が終わると聞いてございますので、その踏切の状況も見ながらの対策にはなってくると思いますが、ここに関しましては踏切拡幅ですとか、あと跨線人道橋が遠くにございますので直近に造るですとか、そういった対策が取れるかなとは思っております。ただし、一方で土地が、建物が立て込んでおりますので、土地の問題もありますので、このあたりをしっかりと検討していきたいなと考えております。  向河原踏切に関しましては、平成26年に踏切の拡幅をさせていただいて、その後、迂回路を整備させていただいておりますので、こちらに対しましては一定程度対策は取らせていただいているのかなという認識でございます。改札に関しましても、時間規制ではございますが、両側が一応ございますので、そういったところを活用していただけるべく、広報みたいなものにしっかり取り組んでいくべきかなと考えております。 ◆石川建二 委員 また、この問題に関しては、さらに詳細に聞いていきたいと思います。  次に、京急も事業者のほうがなかなか資金繰りが大変だということのようで、こちらも頭が痛い話だと思うんですが、第Ⅰ期区間そのものもまだ完全に終わっているわけではないですね。地元の方にお聞きしたら、現在、道路上、東京大師横浜線――産業道路の中にまだ線路の構造物が残っていて、それで当然踏切がなくなったので、相当高速に普通に車が通行する。トラック車両も多いということで、振動なども激しいということですけれども、ここら辺、Ⅰ期についてもどのように完成をしていくのか、スケジュールを示していただきたいと思うんですが、この辺はどうでしょうか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 Ⅰ期のスケジュールに関しましては、京浜急行と現在協議をしているところでございますので、まとまり次第また御報告をさせていただきたいと思っております。  御質問にあった産業道路の踏切に関しましては、現在工事をしておりまして、地下にトンネルを掘った関係で、地下から徐々に土を盛り立てている状況でございます。一応年度末には仮復旧までは何とか整備ができる状況だというふうに京浜急行から聞いておりますので、引き続き御迷惑をおかけしますが、何とか早い段階で騒音、振動を抑制できるように取り組んでいきたいと思います。 ◆石川建二 委員 コロナの時期ではありますが、地元の方々、議会にも情報提供をよろしくお願いします。  最後に、等々力の問題ですけれども、東急さんによるPFIの申出ということで、皆さん、検討していって、比較表等も読むと、何やら東急案、PFI手法で実施した場合の工事期間なども書かれておりますが、もう既に東急さんのPFIが決まったかのような印象を持てるんですが、そこら辺、現状を教えていただければと思います。 ◎沼田 等々力緑地再編整備室担当課長 令和2年、昨年の2月にお示しさせていただいた取組方針でも書かせていただいておりますが、事業者を決定する際には公募を行っていくということでございます。今回、事業費等を載せさせていただいたのは、PFI法に基づく民間提案を東急が出しておりますので、それでいきますと、市が再編整備実施計画に基づいて、このまま運営していった場合の金額が620億円、それに対して東急が提案した場合については716億円ということで、財政的な比較をする上で一つの試算として出させていただいたものでございます。 ◆石川建二 委員 では、東急さんのPFIを採用するというふうに決まったわけではないということですね。 ◎沼田 等々力緑地再編整備室担当課長 はい、そのとおりでございます。 ◆石川建二 委員 そうすると、いつ頃までにそういうものが決まるのか。スケジュール表の中で、どのように読み込めばいいのか教えていただけますか。 ◎沼田 等々力緑地再編整備室担当課長 今回お示しさせていただいた4ページの一番下の今後の想定スケジュールでございます。それでいきますと、一応来年度中に再編整備実施計画の改定をしていきたいと思っております。その中に等々力緑地における事業手法ですとか規模ですとか、内容といったものを示させていただきますので、その後、引き続き、民間事業所、民間活力の導入を図っていく場合については、事業手法を計画会議で位置づけていきますので、その後、それに伴ったスケジュールを示させていただきたいと思っております。 ◆石川建二 委員 分かりました。  最後に局長に、今回は3事業が対象になっていますけれども、これらについては市民の様々な切実な声がそれぞれあると思いますが、市民合意や議会での承認を、行政が勝手に変更しますと決めていい問題ではないと私は思っておりますので、そこら辺で市民合意や議会の承認というのを今後どのような形で取られていこうとしているのか、そのところを少し教えてくれませんか。 ◎磯田 建設緑政局長 南武線に関しましては、地元に説明会に既に入っておりますので、測量をやっていたりしますので、これについては地元へ直接入っていって、きちんと丁寧な説明をさせていただきたいと考えております。京浜急行大師線につきましては、こちらの地元の組織である沿線協議会という、町会長に入っていただいている会議がございますので、そちらにきちんとお話をして、必要であれば地元で説明会を開催していただくという形になろうと思います。 ◆石川建二 委員 議会での承認というのは、どんなふうな手続になるんでしょうか。 ◎磯田 建設緑政局長 今回の昨日決まった連絡調整会議の中で最終的には決定されておりますので、それを本日、総務委員会とまちづくり委員会で報告をさせていただいたということで考えております。 ◆石川建二 委員 この見直しについて、ある方向性をこれから出すわけですけれども、それぞれ事業のタイミングが違うかもしれませんけれども、それについての承認ということもあるかと思うんです。 ◎磯田 建設緑政局長 今後の取組も含めた今後の対応ということでよろしいでしょうか。 ◆石川建二 委員 はい。 ◎磯田 建設緑政局長 そちらにつきましては、資料の中でも御説明しましたとおり、来年度、第3期の実施計画の予算等が決定してまいりますので、予算の策定段階で要所要所で御説明をする必要があると考えております。 ◆石川建二 委員 今後、住民の皆さんの意見ですとか、さらにこの問題について、見直しについてもいろいろ出てくると思います。また、私たち議会も、それぞれの立場で要望なり提案があるかと思いますが、そういったことをしっかりと踏まえた上で、ただ財政的な理由だけでそれらを決めていくというわけではなくて、深く市民の合意でそうした見直しも進めていくということで、ぜひ私たちの意見、市民の声を十分に反映した検討をすべきだと思いますが、この点について取組の姿勢を局長にもう一度確認させていただきたいと思います。 ◎磯田 建設緑政局長 今お話を申し上げた第3期の実施計画につきましては、並行して恐らく行革のプランも検討がされると思っています。そちらについては、パブコメなどの手続を踏まえた上で最終的にするべきと思いますので、我々としては、委員会で適時適切な報告、大枠について市民に対しては恐らくパブリックコメントの手続を経て合意を形成していくものだと考えております。 ◆石川建二 委員 ぜひ十分な意見を踏まえた検討がなされるよう、そして早期な、とりわけJRの立体交差化に関しては早期に事業に着手して、これは強く要望したいと思います。 ◆月本琢也 委員 根本的に教えていただきたいんですが、平成28年に長期財政計画をつくったのを市長に御提案させていただいたんですけれども、そういった先の見通しは難しいから、そういった長期財政計画みたいなものはつくれないだろうということで御答弁をいただいていまして、まさにこういうコロナの状況とかになると劇的な変化があるわけですね。  先ほどかわの委員から先に質問があったんですけれども、経済の見通し云々ということで、今回、この事業を一旦立ち止まって考えようということなんですけれども、もちろん大規模投資的事業を見直すということは、一つの大きな支出の抑制につながる可能性もあるだろうということの一つの考え方はあるのだろうとは思うんです。  ただ、これは総合計画の中に位置づけられている重要な部分でありますから、そういった意味では、この事業を一旦立ち止まって考えることによって、当初、総合計画をつくるときに、生涯人口推計とか様々な推計値があって、こういったところに何かしらの影響が出てくるのかなという形になってくるんですが、恐らくこの検討結果を示されるときには、そういった将来的な推計値の変更等も示してくるのかなと思うんですけれども、そういったところの検討状況について、建設緑政局というよりも総務企画局になってしまうかもしれないんですが、ただ、この事業はそれだけ大きな意味のある事業だと思いますので、推計値の変更とか見通しの状況について、どういう検討をされているか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎小沼 企画課長 先ほどの委員からの御質問につきましては、繰り返しになってしまうんですけれども、今後、第3期実施計画素案等において明らかにしていくということで、策定手続の中で節目節目で市議会への報告ですとか市民への報告等を行っていく必要があると考えてございますので、その辺、人口推計だとかというところにつきましても、今後、関係局と情報を共有しながら、調整、議論等を進めていきたいと考えておるところでございます。 ◆月本琢也 委員 実施計画については、総合計画の範囲内で変えていくという話になってくると思うんですけれども、これはひょっとしたら総合計画の根本のところで見直しが必要になってくる可能性も出てくるのかなと。今お話をいただいたときに、検討している内容の幅というのは、一旦立ち止まっていい見直しがあれば加速して物事を進められるかもしれない。逆にやめちゃうかもしれない、どっちとも取れる状況で検討を進められるということで捉えているので、ただ、もし何かしらの事業を中止するとか、あるいは変更するのが非常に早くできるという話になってくると、実施計画だけでなく、総合計画そのものの修正というものも出てくる可能性はあるのかなと思うんです。  あと、手続論で教えていただきたいんですが、そういった総合計画の本論のところで、総合計画自体の計画に何かしらの変更が生じるということになると、議会で承認をして可決した総合計画ですから、やるやらないとか、変更するどうのこうのということも、検討中ということですから結果はお答えできないと思うんですが、総合計画に触れるという形になってくるのであれば、これはもちろん議会での審議が必要になってくると私は思っているんですけれども、その辺の手続はどうなっているのか教えていただければと思います。 ◎小沼 企画課長 総合計画そのものの変更手続については、所管局が中心になって様々な情報等を基に検討なり調整を進めていくと考えてございますけれども、私ども、こうした3事業の取組につきましても、密接に絡んでくると考えてございますので、今後、こういった所管局と緊密に連携をさせていただいて、検討もしっかり取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。皆さん、いろいろ御質疑されていたので、本当に検討段階だということはよく理解をしているんですけれども、そうやって大きなところに関わってくる。関係部局が関わってきているんですけれども、投資的経費がどんどん圧縮をされていっている昨今、大規模投資的事業で、かつ本当に長きにわたって検討されていたものが立ち止まるということに抵抗というのは、総合計画とかに示されている、たくさん出てくるわけですし、今日は朝から長丁場で皆さん議論になって、サービスの見直しとかも、ほかの局に関わってくるところでもいいんですけれども、そういったところも含めて、今後いろいろ検討していかなければいけないのかなと思いますので、少なくともコロナの影響だから立ち止まるということにしては、あまりにも事業として大き過ぎるので、ぜひ立ち止まって改めて考えが示されるときには、そういったほかのところもしっかりと明確に分かるように示していただけるように、これは大規模投資的事業に関わらず、全体的に行革プランの見直しもあるところですから、そういった中でもう少し分かりやすくなるように説明をいただければと思います。 ◆浦田大輔 委員 もろもろ委員からもありましたので要望という形で、1月19日の庁内検討委員会の議事録も読ませていただきまして、総務企画局長からは、南武線については議会のほうから中止にするような印象を持たれた質問が出ているが、中止でなく、改めて検討を行うという内容なので、関係地権者も含め、誤解がないように伝えてもらいたいというところもございましたので、誤解がないようにしっかりと進めていただきたい。  あとは、今回、それを踏まえて今後の対応等々で、さらなる事業費縮減ですとか工期の短縮ですとか、様々理由が書かれているんですけれども、何のためにやるのかという目的がしっかり分かるように、この事業を進めるためにはこれが必要なんですよ。だから、こういったことが必要なんですよという目的みたいなものをしっかりと書いている、ちょっと私には見えなかったので、すみません、しっかりとここは改めていただきたいと思います。  京浜急行の大師線の連続立体交差事業は、踏切事故ですとか渋滞の解消、あとは分断された地域の一体化を目的として進められているものでありますので、この目的はコロナと関係ないことでありますので、プラス国道409号線は、今後、羽田連絡道路もできて羽田空港と連結して、コロナ後、どんな未来があるのか、逆に僕は楽しい、うれしい、いい未来があるんだなと。その上でも大変重要な位置を占めている事業でもあると思いますので、その点を踏まえてしっかり対応していっていただければと思います。 ○市古次郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「大規模投資的事業について」の報告を終わります。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 ) ○市古次郎 委員長 ここで1時間を経過いたしましたので、換気のための休憩を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○市古次郎 委員長 5分ほど休憩いたします。45分再開ということでよろしくお願いいたします。         ─────────────────────────                午後 2時40分休憩                午後 2時45分再開 ○市古次郎 委員長 それでは、まちづくり委員会を再開いたします。  次に、所管事務の調査として、「全国都市緑化かわさきフェア基本構想の策定に伴うパブリックコメントの実施について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 それでは、全国都市緑化かわさきフェア基本構想の策定に伴うパブリックコメントの実施につきまして、藤井企画課担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎藤井 企画課担当課長 企画課担当課長の藤井でございます。「全国都市緑化かわさきフェア基本構想の策定に伴うパブリックコメントの実施について」御説明いたしますので、お手元のタブレット端末の2(2)全国都市緑化かわさきフェア基本構想の策定に伴うパブリックコメントの実施についてのファイルをお開きください。  それでは、画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページを御覧ください。  全国都市緑化かわさきフェア基本構想(案)でございます。  3ページは、目次となっておりますので、タブレットのページで4ページを御覧ください。
     はじめに、かわさきフェアの開催意義でございますが、ページ左側の下から7行目以降にお示ししておりますとおり、これまでの川崎を振り返り、次の100年により豊かな環境をつないでいくきっかけとなり、全国へ川崎の緑を発信するため、全国都市緑化フェアの開催を目指してまいります。  5ページを御覧ください。全国都市緑化フェアの概要でございます。  全国都市緑化フェアは、都市緑化意識の高揚等を目的として、昭和58年から毎年開催されているもので、全国都市緑化フェアを代表する行事といたしまして、全国都市緑化祭が皇室の御臨席の下に開催されております。  6ページを御覧ください。第1章、川崎だからできることでございます。川崎の100年の変遷から、多様な層の積み重ねが本市を構築し、この変遷から、ページの右側上段に、川崎にはこれまで育んできた多様な緑と強みがあることを整理しております。  7ページを御覧ください。右側にお示ししている公園緑地をはじめ、農地、樹林地などの本市がストックする多様な緑をお示ししております。  8ページを御覧ください。本ページから3ページにわたって川崎の強みを3つお示ししております。  初めに、1つ目、多様性は可能性として、川崎が多様性にあふれた都市であることについて触れ、ページ左側の下段になりますが、多様性に富んだ魅力と常に変化を受け入れる寛容さを持つ川崎だから新たな文化を生み出すことができることとしております。  9ページを御覧ください。2つ目、豊かな環境をつくるとして、川崎は市民、事業者と協力して環境問題に取り組み、現在もSDGs達成に寄与する取組や脱炭素の取組を進めていることに触れ、ページ左側の下段に、みんなで環境問題に取り組んできた川崎だから豊かな環境をつくることができるとしております。  10ページを御覧ください。最後に3つ目、新たなライフスタイルとして、川崎が人のつながりや自然環境を大事にしてきたこと、そして生活様式の変化が起き、今までのライフスタイルを見直す時期が来ていることに触れ、ページ左側の下段に、利便性の高さゆえに人のつながりや自然環境を大事にしてきた川崎だから新たなライフスタイルを生むことができるとしております。  11ページを御覧ください。これまでお示ししてきた川崎だからできることを踏まえ、本ページから、第2章、かわさきフェアが目指すものをお示ししております。初めに、基本的な考え方でございますが、ページ上段に、かわさきフェア開催に向けた基本的な考え方①として、かわさきフェアは、緑が持つ力を、未来の川崎に向けて、みんなが暮らしの中で上手に活用する取組を推進してまいります。また、下段に基本的な考え方②として、川崎の多様な人・暮らし・緑を結びつけることで、フェア終了後も続く緑のムーブメントを推進してまいります。  12ページを御覧ください。上段に、基本的な考え方③として、かわさきフェアのレガシーとなる地域愛を持った市民が、次の100年に向けて、川崎らしくより豊かな環境をつないでいきたいと考えております。  13ページを御覧ください。かわさきフェアのコンセプトでございますが、「Green For All!」として、すべての人に等しく存在し、まちづくりや暮らしのすべての場面で多様な効果を発揮する緑を活用した取組を推進し、緑のムーブメントを起こしてまいります。  14ページを御覧ください。かわさきフェアのフィールドでございますが、川崎の多様な緑を知り、活かす活動を全市的に展開してまいります。なお、式典や催事等については、富士見公園を想定しております。  15ページを御覧ください。本ページから、第3章、かわさきフェア基本構想となります。基本的事項でございますが、これまでの内容や開催概要を取りまとめたものでございます。1、基本的な考え方、2、コンセプトは第2章でお示ししたとおりでございます。4、開催期間につきましては、令和6年の開催といたします。  16ページを御覧ください。ページ上段に、かわさきフェアの展開イメージをお示ししております。ページ下段には、今後のスケジュールをお示ししております。今年度に基本構想を策定し、令和3年度に、国土交通省と協議し、フェア開催の国土交通大臣同意を得た後に、段階的に計画策定等に取り組むこととしております。  17ページを御覧ください。パブリックコメント募集案内になります。基本構想の策定に向け、令和3年2月1日から令和3年3月2日にかけてパブリックコメント手続を実施し、広く市民の皆様から御意見を募集してまいります。  説明は以上でございます。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆矢沢孝雄 委員 御説明ありがとうございました。平成29年に初めて都市緑化フェアということを提案させていただいて、こういう形でまとまった基本構想案としてまとめていただいて、ここまで進めてきていただいたということは本当に喜ばしいことだなと受け止めさせていただきました。また、100周年に向けての事業ですので、川崎市民と一体となった取組はもちろんですけれども、これまでの川崎の100年、これからの川崎、コロナというきっかけはあったのかもしれませんけれども、様々に変化しているライフスタイル、あと近くに緑を感じられる、そして緑の価値というものを量的なものから質的なものにぜひ変えていっていただきたいなと思っています。  そして、川崎のイメージが全体的に変わっていくようなきっかけになるフェアにしていただきたいなと思っているんですけれども、そのことを前提にちょっと思ったことなんですが、今の御説明、基本構想を聞いて、ぱっと市議会も市民も川崎の都市緑化フェアって、こういうコンセプトでやるんだというのをずばっと短い言葉でどしんと入ってくるような内容であると、より望ましいのかなと思って、確かに強みであるとか、いろいろと書いていただいたんですけれども、何が川崎の今回目玉というか、最初にイメージに来るものなのかなというのがいまいち入りにくかったなというのが印象でございまして、コンセプトというものに対する思いをもう一度教えていただけますか。 ◎藤井 企画課担当課長 都市緑化フェア、他都市の事例を見ましても、イベント中心で行われているところが多いと思っておりますが、川崎が目指すものといたしましては、やはりイベントをやっておしまいということではなくて、これを契機に次の100年に向けて、緑の効用というものをまちづくりや暮らしの中に取り入れていくという動きを、それをこの構想では緑のムーブメントと呼んでいますが、こういうムーブメントを起こしていくことが重要かなと思っていますので、今後、また基本計画等を段階的に策定していく中で、そういうところでしっかり示せるようにしてまいりたいと考えております。 ◆矢沢孝雄 委員 川崎の都市緑化フェアをやるという話を市民として、コンセプトって何なのと聞かれたときには、今の緑のムーブメントとか、後世に伝えるムーブメントを起こすんだというのがコンセプトになるのですか。 ◎藤井 企画課担当課長 13ページにもお示ししておりますが、「Green For All!」ということで緑のムーブメントを起こしていきたいと考えております。 ◆矢沢孝雄 委員 「Green For All!」で緑のムーブメントを起こす、このあたりに対する思いというか、短いフレーズだけれども、込められている思いをもう1回教えてもらえませんか。 ◎藤井 企画課担当課長 緑というものが持つ力、緑というものは全ての人に対して平等に存在しておりますので、その緑の効用をまちづくりや暮らしのいろんな場面、全ての場面で活用していって、市民をはじめ皆様が幸せになれる、そういう緑を活用した取組を幅広く推進するというふうに考えております。 ◆矢沢孝雄 委員 ぜひ我々市議会も一体となって応援していかなくてはいけないと私は思っていますので、そのコンセプトに対して短いフレーズで端的に市民に落としていくか。ちゃんと理解してもらえるというか、そうだよね、これからの時代はこうだよねというものが伝わりやすいコンセプトの「Green For All!」、それに対しての思いをしっかりとまとめ上げて言葉にできるようにしていただきたいなと感じました。  あと、ちょっと細かいんですけれども、この構想というのは非常に時間をかけてつくっていただいたと思います。だからこそ、細かいところになるのかなと思うんですけれども、私は重要だと思っているのが、基本構想の資料に森の妖精のモリオンを使っていただいているではないですか。モリオンというのは、そもそもどういったマスコットキャラだったんでしょうか。 ◎藤井 企画課担当課長 もともと100万本植樹運動をする際につくったキャラクターで、100万のミリオンと森を掛けましてモリオンと名づけたキャラクターでございます。 ◆矢沢孝雄 委員 モリオンを別に否定するわけでも何でもないんですけれども、100万本植樹運動というのは、たしかちょうど100周年ぐらいの期間で計画期間になっていたのかなと認識をしていまして、安易にモリオンというのは100万本植樹運動のマスコットキャラだというふうなイメージを私は持っています。これから都市緑化フェアというものを開催していく、そして、その後の、その時点で終わりではないというのはまさにおっしゃっていたとおりの大事なことなので、レガシーを残していく。緑のムーブメントを残していく、そういった引き立て役になっていく大切な、キャラクターではないかもしれないですけれども、それをモリオンで担っていくということで、皆さんはこの基本構想にモリオンを載せた、そういう理解ですか。 ◎藤井 企画課担当課長 まさに今、委員がおっしゃったような考えで、今回、基本構想のキャラクターとしてモリオンを使用させていただいております。しかし、今後また基本計画等をつくっていく中で、別のもう少し分かりやすいキャラクターについても幅広く考えていきたいとは思っております。 ◆矢沢孝雄 委員 もともとの目的が100万本植樹から始まっているので、しっかりそこはストーリーを考えていただいて、何がいいものなのかというのは、もう一度中でしっかり考えていただくべきところなのかなと私は思います。  あと、全国都市緑化フェアのお話を緑に携わっている様々な団体の方とお話をしていると、これは川崎市のせいでも何でもないんですけれども、名前自体が緑化という言葉を使っているので、都市緑化なので、緑をさらに増やしていくのか。緑をもっともっと量的に増やしていくのかというイメージが、緑化という言葉に結構引っ張られているような方々を非常に多く存じております。  どちらかというと、これまで緑の取組をやられていた方というのは、緑化ではなくて保全なんだよなという言葉を使うんです。保全という部分に対して、今の緑すらちゃんと管理できていないのに、緑をもっと増やすのかというような印象を持たれている方もいらっしゃいますので、そういった方々にも理解をしていただきながら、ムーブメントを残さなくてはいけない。そこの部分が大事だと思うんですけれども、保全に対する緑化フェアが担っている役割ということを教えてもらえますか。 ◎藤井 企画課担当課長 この基本構想でも7ページでお示しさせていただいておりますが、川崎がストックする多様な緑ということで、この基本構想の中でも、新しいものを増やしていこうという考え方よりも、今ある緑をいかに暮らしの中に上手に取り入れていくか、そういう視点で考えていこうという構想として整理してございますので、今後、取り組むにしても、しっかりと取り入れて基本計画等の中で反映させていただきたいと思います。 ◆矢沢孝雄 委員 ぜひ熱い思い、言葉で、この開催をしっかり誘致まで遂げて、そして成功させたいと私も思っていますので、市議会もみんなで応援していきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 ◆石川建二 委員 緑化そのものはぜひ進めていかなければならない、これをイベントだけにするのではなくて、市の基本政策の中に位置づかせようというのは大変いいことだと思います。  ちょっと文言のことでイメージが湧かないので教えてもらいたいんですが、10ページのサイバー空間(仮想)とフィジカル空間(現実)が高度に融合するSociety5.0。Society5.0の部分に関しては下に説明文が一応ついていますけれども、サイバー空間とフィジカル空間が融合する社会というのは、どんなことをイメージしてこういう文章を載せたんでしょうか。 ◎藤井 企画課担当課長 下の注意書きのところにも示させていただいておりますが、今、新しい生活様式とか、そういう話を世間一般でされている中で、今は情報社会、次はSociety5.0、新たなその次に来る社会として仮想空間、デジタルの世界と現実の世界を交互に融合させていく中で、経済活動の社会的な解決をしていくんだという新たな考え方が示されている中で、それが両立するようなところを目指していこうという中で、そういう社会の動きというのもしっかり捉えた中で、いかにそこに魅力を発生させていくかということをこれから考えていく必要があるのかなということを緑化フェアの基本構想の中では考えております。 ◆石川建二 委員 具体的にはこれからも勉強していきたいと思いますが、先ほども私が言いましたように、これは単なるイベントではなくて、今後、市政運営をしていく上での基本的な姿勢を示すものにしていきたいという局の強い意思を感じますけれども、緑化計画と市、局自身の持っている緑化についての指針がありますけれども、そういうものとの整合性は、どのように考えていらっしゃるのでしょうか。 ◎藤井 企画課担当課長 もちろん、今、我々としては緑の基本計画というものを持って各事業を行っておりますので、当然そこの推進をしながら、このフェアも開催していくということで考えております。 ◆石川建二 委員 緑の推進というのは、ただ単に里山とか緑地だけではなくて、もちろん農地だとか公園だとか、様々全市的にそれを進めていかなければならない分野の仕事だと思いますので、そこのところはぜひより充実させる方向で計画を立てていただけたらと思います。  最後に局長に、今も言ったように、全庁的に取り組まないとなかなか緑を中心としたというふうにならないし、また「Green For All!」ですか、緑は全ての人に等しく存在し、まちづくりや暮らしの全ての場面でいろいろな効果を発揮します。私は本当にこのとおりだなと思うんですが、こういう思いをぜひ全庁のものにして、とりわけ実際に私たちのまちを見ると、どんどん里山が削られて宅地になったり、マンションが建ったりというようなことを目にしておりますので、この言葉は本当に市の基本的な政策として位置づくといいなとつくづく思うんですが、そこら辺、全庁的な取組にしていくという思いも含めて、これを進めていく局としての熱意を少し局長に語っていただけたらと思います。 ◎磯田 建設緑政局長 この緑化フェアの開催につきましては、これを契機として、大げさなことを言いますと今後の100年、次の100年、川崎市はどういう立場で、このようにしていきたいということを全てこの案の中に表現してあります。これらの達成に向けて、全庁はもちろんですが、まずは局内を総動員としてしっかりと我々の意見をまとめて、全庁に広めていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 よろしくお願いします。 ◆月本琢也 委員 私もちょうど12月の一般質問のときに、農業公園ということで議論させていただいて、公園の目的利用についても積極的にお考えいただけるということで御答弁をいただいているので、建設緑政局ももちろんですが、農地に関しては経済労働局というところもありますので、先般も質問でやり取りさせていただいている中で、緑を増やす、緑を保全しようということで、建設緑政局も非常に積極的に関わっているんですけれども、そこら辺の温度差がある程度感じられるところもありますので、ぜひリードしていただきたいなと思います。  先ほど矢沢委員が質問したことも、市民に向けてもうちょっとパンチがあるようなメッセージをということが御提案もありましたが、そのとおりだと思いまして、いろんな川崎のポテンシャルのこととか、将来的なことということは書かれているんですけれども、やっぱり緑という価値について、改めて発信していくことで市民の皆さんに認識をしていただける。多分当たり前にあるものだと思っている方もいらっしゃると思います。  特に私は麻生区から来ていますから、麻生区では当たり前ですけれども、川崎区の方に聞いたら、そんなにあるのという話もあるので、ある意味市内全域でそれぞれの取組が分かるような、川崎区に住んでいる方は麻生区の取組が分かって、例えば麻生区の方は今、富士見公園でやっているような取組があるとか、そういうことを知っていただけるような機会をどんどん進めていただくということをお願いしたい。  そのためには区役所とかも通じて、メッセージの発信を積極的に、知っている人は興味がある。でも、知らない人は全く知らないということで通り過ぎることはよくありますので、特にこれだけ東西に長い地域性ですから、ぜひそういった当たり前で終わらないような、市民に価値を再認識いただくというようにつなげていただければと思います。要望です。 ◆かわの忠正 委員 私も、さっきの矢沢委員の意見と同じですけれども、私は不勉強で申し訳ないんですけれども、全体的に何をしようとされているのか、まとめたものを分かりやすい1ページ物を1枚つけ加えたほうがいいだろうなとは思うんですね。ここまででき上がっているので、川崎市のホームページに公開するということなので、これ自体を変えたほうがいいのか、これを載せるときにもう1枚説明の資料を載せる、説明する部分があるかと思うので、何をしようとされているのかという導入部分で全体像が分かるような、市民にも興味を引く、分かるようなものを作ったほうがいいだろうなと思うんですね。  というのは、5ページ目の全国都市緑化フェアの内容と15ページの、今回やろうとしている項目の全体を表しているのは15ページなのかなとは思っているんですけれども、15ページだと1枚の表なので味気がない。5ページだと全国都市緑化フェアの話だし、かわさきフェアと何がどうつながって、その後、どう展開されているのか。申し訳ないんですけれども、最初に読んで、分かった人は何をやるのかな、どういう意見を言おうかなと見るとは思うんですけれども、目に触れた人が、もうちょっと分かりやすいものを、15ページと5ページの内容を一般市民に分かりやすいような形のものも今後御検討いただければなと思いますけれども、どうですか。 ◎藤井 企画課担当課長 まず、今回、基本構想として、16ページのスケジュールでもお示しさせていただいておりますが、ここで大きな考え方をお示しさせていただいて、これをもって来年度早々から国のほうと協議をしてまいりたいと思います。まだ開催が決定しているわけではございませんので、開催の同意が得られれば、次に基本計画という段階でもう少し具体的なものをしっかりお示ししていければと思っております。 ◆かわの忠正 委員 例えば13ページで言えば、幸区なんかは緑が一番少ない区ですから、幸区民の方には、川崎市でもこうやって緑化にも取り組むんですよということでPRしたいところではあるんですけれども、「Green For All!」といきなり言っても、何なの、どういうことをやるの、いつやるの、どこでやるのということがぱっと分かるような、基本構想なのでどこまで決まっているかというのはあるでしょうけれども、どうもこの中身を見ていくと、川崎市内全域だったり、式典は富士見でやるけれども、いろんなところがありますよと。様々な取組があるようなので、全体像が1枚で分かるようなものがあればありがたいなと。これは意見・要望でいいです。  もう一つだけあるんですけれども、端的に言いますけれども、5ページで写真の上に皇室による記念植樹等が行われていますということです。これは川崎でやるときもやるんですかね。 ◎藤井 企画課担当課長 そのような形になると想定しております。 ◆かわの忠正 委員 御存じのとおり、幸区の幸というのは天皇が行幸された幸から来ている、御幸公園に梅を見に来られたということもありますので、そういう歴史も踏まえると、御幸公園あたりで記念植樹をするといいのかなとは思いますので、これは意見として申し上げておきます。私も市民の方から言われたので、お伝えを申し上げますので、何かのときに御検討いただければと思いますので、よろしくお願いします。 ○市古次郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「全国都市緑化かわさきフェア基本構想の策定に伴うパブリックコメントの実施について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 次に、その他でございますが、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○市古次郎 委員長 以上で本日のまちづくり委員会を閉会します。                午後 3時14分閉会...